めくるめく和歌の世界

西行「山家集」

パワースポットといえば、、、吉野山かな?

「日本のパワースポットといえばどこだと思いますか?」「歴史の観点からすると奈良の吉野山かな。行ったことないけど。」このあいだ、こんな会話を交わした。歴史上、吉野山が重要なポイントとなったことが幾度かあ...
日本の美意識

西行「山家集」春の章より桜歌10首

西行「山家集」春の章は全173首のうち103首が桜の和歌。 昨日のポカポカ陽気に誘われて、桜の和歌を10首編集してみた。この時代の桜にはすでに花見という行事はあったようで、 (花見&お酒セットの最古の...
万葉集

言霊信仰/古事記を読む・4

無文字社会の古代日本では言葉の威力が極めて強かった。人が口から発する「音」に霊力が宿るという考え方だ。敷島の 倭の国は 言霊の 助くる国ぞ 真幸ありこそ(日本は言霊が助ける国。私が「ご無事で」と宣言し...
日本の美意識

西行「山家集」の月恋歌より10首

経済系の学問が過去の数字を説明しているだけと悟って以来、 日本を読み解く方法を歴史の中に探し求め続ける日々。 今年の春、日本人が桜へ込めた想いを追っていくなかで、 日本の文化・精神史における転換点にい...
日本の美意識

和歌の連鎖で物語る・古今和歌集の編集術

「編集」に着目すると勅撰和歌集はすごい。たとえば古今和歌集939-942の4首のかたまりが深い。一首目は小野小町、残りはよみ人知らずによる和歌。 あはれてふ ことこそうたて 世の中を 思ひ離れぬ ほだ...
日本の美意識

夢とうつつの古今和歌集…あいまいな日本の原点?

西洋的な善悪二元論の考え方との比較から、自虐ネタとしてさらされる日本の「あいまいさ」。でも私たちが金融危機やフクシマで痛感したことと言えば…。現代社会の脅威は、あからさまな悪意を持つものではなく、善意...
古今和歌集

夢の歌人、小野小町/古今和歌集・恋歌の編集術

夢に迫るべく、フロイトやユングを読まなきゃと思いつつ、 いや夢なら明恵上人だ、などと考えながら少しも進まず…。 とりあえず小野小町の和歌でもまとめてみよう。古今和歌集に小町の歌は18首あるが、そのうち...
お薦めの本

杉田圭「超訳百人一首 うた恋い。」

百人一首の歌が詠まれた背景を漫画化した本。3作目が発売され、この夏にアニメ化も予定されているそうな。2作目は六歌仙の在原業平、小野小町、文屋康秀を中心に、3作目は「枕草子」の清少納言を中心に百人一首の...
古典に学ぶ人生論

行方も知らぬわが思ひかな-西行、最期の旅

東日本大震災の直後、こんなニュースが目を引いた。奈良・東大寺が銀行から1億円を借り入れて寄付。大仏建立時や鎌倉期の復興の際、東北にお世話になったからと…。平安時代の末期、平清盛により焼き討ちにあった東...
日本の美意識

西行、日本の桜観を変えた漂泊の歌人

平清盛と同年に生まれ、貴族社会と武家社会の間に生きた西行は、日本の文化史・精神史における転換点を演出した偉人だった。私が特に注目した西行の偉業は次の2点。無常観が仏教を離れた瞬間桜に人生を重ね合わせる...
お薦めの本

白洲正子「西行」

独断と偏見で「日本を創った偉人」を選んで簡潔にまとめて紹介する。そんな野望があり、昨年末から足利義政と紀貫之の編集を試みた。次は「西行」に挑戦すべく、関連本をかき集めて頭の整理中。もともとは鳥羽院に仕...
日本の美意識

西行、月の歌-「山家集」より

西行の和歌集「山家集」をついに手に入れた。しかも350円で♪人と自然を愛し、いかに無常を生ききるかを詠った西行の和歌。こんな素晴らしい逸品が、絶版で入手困難なんて困ったものだよ。西行といえば桜の歌が有...
兼好法師「徒然草」

人の心はうつろいやすい/徒然草26段

人の心はうつろいやすい…。しみじみと感じたとき、徒然草の26段が深い。「風も吹きあへずうつろふ、人の心の花に、馴れにし年月を思へば、あはれと聞きし言の葉ごとに忘れぬものから、我が世の外になりゆくならひ...
古今和歌集

紀貫之の和歌で詠む七夕の心

あと10日ちょっとで七夕がやってくる。みんなは何を願うのかな。今日は紀貫之の和歌で、恋と七夕についてつづってみよう。まずは和歌と七夕の関係をごく簡単に。七夕は、すでに「万葉集」の時代から、さかんに歌に...
めくるめく和歌の世界

本歌取り。模倣から生まれる創造。

模倣と創造。近年は対立する言葉のように用いられ、多くの日本人を悩ましてきた。そして「アイデアとは既存の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」といった、当たり前の言葉に感銘を受けてしまったりする。※ジェ...
日本の美意識

桜の語源と西行の和歌

青山墓地で桜を観賞。生死の境界線に桜。西行の和歌を思い出しながらぼんやり。ねがはくは 花の下にて 春死なむ そのきさらぎの 望月の頃ふと、桜の語源を調べたくなり、自宅に帰って本棚をゴソゴソ。2つの語源...
百人一首

失われゆく月のロマン

今年の中秋の名月は9月22日なんだって。先月は満月近くに、ちょうど多摩川の花火大会が重なり風流を楽しんだ。もしも夜空に月がなかったら、、、なんて考えてみると、月が文芸の分野に与えた影響が、いかに大きか...
古今和歌集

七夕の和歌 in 古今和歌集

今日は七夕。例年通り、天気悪そうだね。今年は月齢が新月に近いから、天の川が見えやすい日らしいけど。まぁ、東京にいたら、どーせ見えないんだけどね。七夕の歌というと、「笹の葉さらさら~♪」って子供のお遊戯...
日本の美意識

桜と日本

新年度、新学期のはじまりだから、頭の中から桜を散らしてみた。21種の勅撰和歌集、全190,423首を集めたという、和歌データベースで、「さくら」で検索してみると、5,686首ヒットした。約3%、その程...
百人一首

百人一首をもういちど

昔は意味も分からず丸暗記したけど、カルタ取りとして通りすぎるには、もったいない素材であることに今ごろになって気づいた。あいかわらず鈍感。百人一首の撰者は藤原定家(1162~1241年)。定家の日記「明...