資本主義と民主主義はセットでひとつ、二人三脚で成り立つ。
これは20世紀に学校教育を受けた私の思い込みなのかもしれない。
20世紀の後半の数十年間に、
- 民主主義と資本主義を採用していた国が豊かになった
- 共産・独裁主義と社会主義を採用していた国が貧しくなった
という結果がたまたま得られただけなのではないか?
資本主義と民主主義がうまく行っていた仕組みを簡略化すると、
- 経済成長のための資本主義
- 資本主義の生み出す弱者の声を届けるための民主主義
というようなバランスになっていたように思う。
でも21世紀に入ってからの約20年間に起きたのは、
- 資本主義のカジノ化と暴走
- 民主主義の劣化
そして両者が相反するもののように描かれはじめている。
- 21世紀に入ってから民主国家ほど経済が停滞している(成田悠輔「22世紀の民主主義」)
- 経済成長が低くなるほど資本家と労働者の格差が広がる(ピケティ「21世紀の資本」)
- グローバル企業と富裕層が社会正義を振りかざし、民主主義を乗っ取ろうとしている(ピーター・S・グッドマン「ダボスマン」、カール・ローズ「意識高い系資本主義が民主主義を滅ぼす」)
だから何?今後の展望は?と問われても答えを持っていないが、
とりあえず冒頭の思い込みから思考を開放しなければという覚書。
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