日本の美意識

日本の美意識

月は東に日は西に/蕪村・月の俳句集

月は東に日は西に。井上陽水の歌にそんな歌詞があった気がするが、これは江戸時代の俳人、与謝蕪村(1716~84)の菜の花や月は東に日は西にという絵画的な俳句の1つだ。ふと気がつけば、蕪村の月は、自らの想...
日本の美意識

日本の十大家紋。弱さに秘められた強さを愛す。

弱さに秘められた強さを愛す。昔話をはじめ日本の文化・歴史に見え隠れする特徴。日本では「弱さ」は「強さ」よりも深い(13/09/16) 今回新たに気がついたのが「家紋」。家紋のモチーフによくベスト10。...
日本の美意識

恋をすると世界が違って見えるわけ/ルーマン「情熱としての愛」

日本が哲学に目覚めた時期が遅いのはなんでだろう?西洋では古代ギリシア、中国では戦国春秋時代だけど、日本は空海(774~835)あたりでようやくはじまる感じ。おそらく日本では長らく無文字社会が続いたこと...
日本の美意識

瞬間を捉える日本美とその功罪

文化史において日本と海外との決定的な違いは、日本は目の前の「美」を「点」で捉えようとすること。古池や 蛙飛びこむ 水の音(芭蕉)中国だったら漢詩で情景を描くことからはじまり、最後の方はなぜか仙人や龍ま...
日本の美意識

電子出版3作目「引き算の美学」

「日本の月と桜」に続く、「日本の美意識」シリーズ第2段。日本は「引き算」、欧米は「足し算」って話をよく聞くけど、そこにいたる日本の美意識はどんな系譜だったのか?なんてことを私なりに15,000字で編集...
世界を読み解く方法

日本を読み解く方法

これから立て続けに「日本」をテーマにお話ししながら会食♪投資と違って追っかけてる年数が短いから雑だけど、日本を読み解く方法(PDFファイル)とりあえずこんな資料を準備中。欲しい人はどーぞ。
日本の美意識

海外に発信された「禅」/鈴木大拙「禅と日本文化」

英語で世界に発信された日本の美意識といえば、茶道を題材にした岡倉天心「茶の本」(1906)。同じような本が「禅」の世界にもある。鈴木大拙「禅と日本文化」(1938)こちらは海外の大学での講演をもとに書...
日本の美意識

禅以前の庭園造り「作庭記」

平等院鳳凰堂を造営した藤原頼通の三男、橘俊綱が書いたとされる日本最古の庭園書「作庭記」。日本の庭園美は室町時代に禅の思想と合わさって完成するが、それ以前にも日本らしさを感じさせる造園法はあった。「地形...
日本の美意識

電子出版3作目の設計図

もともと日本文化の追っかけをはじめたのは、日本企業への長期投資のため、って観点もあった。今という場所で世間と同じ視線で物事を見つめていては、見えたとしても半年くらいの未来が限界だと思う。だから文化的な...
日本の美意識

ちひさきものはみなうつくし

幼な子、人形の道具箱、蓮の小さな浮葉、ひよこ、瑠璃の壺など、身の回りの小さなものに「いとうつくし」と喜びを見いだす。「ちひさきものはみなうつくし」(枕草子151段)清少納言の想いは別のところにあったか...
日本の美意識

東京の中心が「空っぽ」の不思議

皇居の西側をお花見さんぽ。「桜だもん」という名に惹かれて、桜田門から歩いてみたが、実際に桜が増えるのは半蔵門あたりからというドジっぷり。 堀の向こうには未開発の広大な土地が広がっている不思議。世界の大...
日本の美意識

日本最古の花見と桜歌/日本書紀「履中紀」「允恭紀」

日本の文献で最初に「桜」の美意識が現れるのは、「日本書紀」の12巻「履中紀」と13巻「允恭紀」。「履中紀」には最古の花見の記録がある。「三年の冬十一月の丙寅朔辛未に、天皇、兩枝船を磐余市磯池に泛べたま...
日本の美意識

足利尊氏、弱さの強さ/清水寺願文・梅松論

室町幕府の初代将軍、足利尊氏は不思議な人。湊川の戦い(1336年)で楠木正成を破って上洛し、比叡山へ逃亡した後醍醐天皇の代わりに光明天皇を擁立。その2日後にこんな願文を清水寺に奉納している。この世は夢...
日本の美意識

遊び上手だった日本人/ホイジンガ「ホモ・ルーデンス」

「ホモ・ルーデンス」とは「遊ぶ人」の意味。ホイジンガは人間の本質や存在意義を「遊び」に見出し、文化は遊びのなかに生まれ、遊ばれてこその文化だと説く。そして世界の遊び表現を紹介する中で日本語にも言及。「...
日本の美意識

太平記に残る佐々木道誉のバサラ

「太平記」を読んでいて面白い人物と出会った。佐々木道誉。足利尊氏、義詮を支えた足利幕府の立役者。1340年、妙法院に泊まる延暦寺の山法師とのいさかいから、妙法院を焼き払い、都を追放されることになる。都...
日本の美意識

石庭こそが参拝の対象/龍安寺の御朱印

ほとんどの神社仏閣でもらえる御朱印。もともとは写経を納めた証の受付印だったのだとか。今では参拝した証にもらえるものになった。だから社寺名や本尊名が記されるのが一般的だけど、龍安寺は力強い字で中央に「石...
日本の美意識

冬の夜空への想い。やがて「わび・さび」へ?

最近は中国から飛んでくるpm2.5の問題もあるけど、 冬は空気が澄んで夜空が綺麗に見える季節。 東京でもすぐにオリオン座が見つけられるほど。 昔の人は冬の夜空をどう見ていたのだろう。「十二月ついたちご...
日本の美意識

藤原定家後の和歌の行方…意匠の一部に?

久しぶりに直木賞受賞作を読んだ。受賞作品をすぐに読むのは5年前ぶりのこと。山本兼一「利休にたずねよ」を本屋で手にとって最初の章からだんだん時間を過去にさかのぼっていく 章ごとに異なる人物の視点で利休を...
日本の美意識

光悦の見事な「書」で印刷技術がガラパゴス化?

地元の五島美術館で「光悦」展をやってるので観てきた。本阿弥家の本業は「刀」の鑑定だったようだが、本阿弥光悦(1588-1637)は「書」に優れ、出版や陶芸で有名。私が一番観てみたかったのは「嵯峨本」。...
日本の美意識

日本はアジア文明の博物館/岡倉天心「東洋の理想」

東京国立博物館に「洛中洛外図屏風」を観に行ってきた。人が多すぎて屏風にはどうにも近寄ることができず。。。想像してたより小さいものなんだな、という程度の感想。喧騒を逃れ、隣の建物に移るとガラガラ。でもこ...