所ジョージ「所さんにまかせなさい」

本なんて出してたんだ、と思わず買ってしまった。私、所さんが好きなんです。
自由に生きているように見えて、影では誰よりも努力してそうなとこが。
本当に素敵な人は「頑張ってるぞ！」って表に出ない人だと思うから。

「幸せって、自分の満足感だという気がするんです。まったく同じことをしていてもなにげなく流してしまう人もいれば、すごく満足して幸せを感じる人もいる。
　お金には関係ないですね。むしろお金に余裕のある人はすべてのことを当たり前と流しがち。お金にいきづまってる人のほうが、ちょっとしたことでも満足感がもてるから、幸せ度は高くなると思う。」(P16)

「なーんだ、そんなの当たり前だよ」って思うのは人生をつまらなくしちゃう。
私たちの存在自体が当たり前じゃないし、そんなこと考えちゃダメだよね。
今年は世界天文年だったから、天文学に関する講演がたくさん聞けて、
今こうして生きていられることが、どんなに素晴らしいことか再認識できた。

「愚かな自分とか、間が抜けてる自分が面白いんです。完成されてると、つまらないと思う。遊びの面白さってそこにあるんですもんね。」(P33)

「未完の美」って日本人独特の遊び心なのかな。→関連記事
サグラダ･ファミリアが、近年最新技術を導入して建築スピードがup。
あと20年くらいで完成する、という話もあるらしい。なんとなく興ざめ。

「『いつかは○○するのが夢です』なんて、夢や希望を口にした時点で、そいつはダメだと思うね。
　だって、じぶんにこうしたいと思うものがあれば、言葉にして言う必要がないんだもん。人に言わなくても、やり続けて、何年か後にうまくいったとき、初めて『これが夢だったんだ』って言えばいいわけですよ。」(P55)

今この時こそが存在するすべてで、これ以上に価値があるものなんてない。
でも、人は未来に憧れ、過去を懐かしんでしまいがち。
1日を精一杯生きることで、1歩前に進めていたら嬉しいね。

所さんにまかせなさい (集英社be文庫)

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