ショーペンハウアーが「幸福について」で富よりも大切と説いたもの。

この記事は約2分で読めます。

ふとしたことから13年ぶりに読み始めた

ドイツの哲学者、ショーペンハウアー(1788~1860)は、
人間の幸・不幸は次の3つの要素で決まると説く。

  1. その人のあり方(最も広い意味での人柄、人物。健康、力、美、気質、知性を含む。)
  2. その人の有するもの(あらゆる意味での所有物と財産。)
  3. その人のイメージ(その人に対する他者の評価。名誉、地位、名声など。)

そしてこのなかで最も重要としたのがひとつめ

「人生の幸福にとっては、われわれのあり方、すなわち人柄こそ、文句なしに第一の要件であり、最も本質的に重要なものである。」

世の中のほとんどのものが貨幣の仲介なしには価値を測れなくなり、
富を追い続けることが幸福であると幻想をいだいてしまいがち。

「現実の自然な欲望を満足させる以外に、富によってなしうることといえば、われわれの本当の幸福感にとっては影響の少ないことばかりで、むしろ大きな財産の維持のために不可避的に生ずる数々の心労のために、かえって幸福感が損なわれるくらいである。」

たとえば生活費に余裕が出ると、投資をして殖やそうと目論むんだりするが、
証券市場は気まぐれに変動するものだから、不安にさいなまれてしまう。

なぜそのような不幸な思いをするのかと言えば、

「本当の精神的な教養がなく、知識もなく、したがって精神的な仕事をなしうる基礎となるような何らかの客観的な興味を持ち合せていないからだ。」

「富を殖やすための手段の世界を自己の視界とし、この狭い視界からそとに出れば、何ひとつ知らない。」

と手厳しい。

投資家にとって本当に大切なのは、いくら儲かったということではなく、
投資を通じて「人のあり方」を高めることができたかどうか、なんだろうなと思う。

幸福について―人生論 (新潮文庫)
新潮社
¥649(2020/08/05 13:40時点)

コメント

タイトルとURLをコピーしました