新渡戸稲造が自らの人生哲学を説いた「修養」「自警」から、
「苦難の時をいかに生きるか」をテーマに編集、現代語訳にした本。
新渡戸の著書は「武士道」しか読んだことないから、ちょうどよかった。
世の中には思い通りにならないことが多い。逆境とは主にこのこと。
この逆境は、「運命」と「自業自得」の2種類に分けることができ、
もちろん、自ら作り出してしまう自業自得の逆境の方が多い。
新渡戸は逆境に負けず精神の修養に役立てよ!と説く。
- 逆境に陥った経験を踏まえ、他人へ思いやりの心を持とう。
- 他人を思いやることで心を寛容に、そして自分の勇気を養おう。
- 逆境の中にあっても、一条の光を見いだし、感謝の念を持とう。
- 逆境は人の心を試す機会。真の友人を見分けよう。
- 逆境時に去った人を怨まず、他人を頼りにした愚かさを悟ろう。
新渡戸稲造って、デール・カーネギーみたいな本も書いてたんだ。
思いやりの心は傷つき、苦しんだ経験がないと育たないもの。
辛いときに頼りにされるような、心の広い人間でありたいね。
逆境を越えてゆく者へ (2011/07/01) 新渡戸 稲造 商品詳細を見る |
好評だったのか、先ごろ編集本の第二弾も発売されている。
運命を拓きゆく者へ (2011/11/30) 新渡戸 稲造 商品詳細を見る |
コメント