チャールズ・C.マン「魔術師と予言者」

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今朝、国連の報告書の人口推計がニュースになっていた。

  • インドの人口が来年、中国を上回る見込み
  • 今年2022年11月には世界の人口は80億人を超える
  • 2050年には97億人に達する見通し

地球環境の崩壊を招くことなく、増え続ける人々を養うことができるのか?

この問いに対する科学者の見解を、

  • 予言者…地球の限界を訴える者
  • 魔術師…科学技術によって問題解決を図る者

の二つの派閥に分けて描いた一冊、

未来に対する解決策を提示する本ではなく、

  • 環境保護活動家、ウィリアム・ヴォート(1902~68)
  • 穀物の品種改良でノーベル賞を受賞した、ノーマン・ボーローグ(1914~2009)

の対称的な歩みを描いた上で、
その後の予言者派、魔術師派が、食料・水・エネルギー・気候変動で、
どのような議論を繰り広げてきたか丁寧に記した大著だ。

私たち一般人が環境問題を考える際には、
予言者派と魔術師派のどちらかに偏ってしまうとバランスが悪い。
双方がどのような経緯で、その見解に達したのか理解した上で、
どうあるべきか考え続けるのが大切、ということなのだろう。

というわけで、環境問題に関心を持つ層には、
何度も読み返すべき名著と評価されるのではないだろうか。
注釈除いて約700ページもあるので、再読が前提の一冊といえるかな。

ページ数のせいもあるかもしれないが、読み終えるとなんだかグッタリ。
前にも同じようなことを書いたのだけど、

個々人が未来のことを真剣に考えて、行動に移すのは難しいよなぁと。
ましてや少子化の先進国は、自分の命が繋がっていく感覚を持ちづらい。
魔術に賭けるしかないような気もする。。。

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