ガイア理論のラヴロックが100歳で新作!「ノヴァセン 超知能が地球を更新する」

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地球はひとつの巨大な自己調整システム、すなわち生命体のようなものとみなす、

ガイア理論

1960年代にジェームズ・ラヴロックが提唱した仮説だが、
そのラブロックがまだ存命で(来月101歳)、新たな著作を発表しただって?

これはもう、読むしかない!

著者は地球の歴史上の大きな変化を3つの局面に分ける。

  1. 34億年前…光合成を行うバクテリアが出現し、太陽光をエネルギーに変換
  2. 1712年…ニューコメンの発明により、石炭に閉じ込められた太陽光を動力に変換
  3. 現在…太陽光を情報へ変換(主体は人類? それともサイボーグ?)

第二の局面は「アントロポセン(Anthropocene:人新世)」、
そしてそれに続く第三の局面を「ノヴァセン(Novacene)」と名付けた。

ここでのサイボーグとは、知能を持つ電子的存在を指し、
現在の地球は有機的生命から電子的生命への移行の初期段階にある。

「速さという特性によって、ひとたびAIによる生命が現れれば、それは急速に進化し、今世紀の終わりまでには生物圏の重要な一端を担うだろう。つまり、ノヴァセンの主要な住人は人間とサイボーグということになる。このふたつの種はともに知性をもち、意図をもって行動する。サイボーグは友好的にもなり得るし、敵対的にもなり得る。だが現在の地球の年齢や状態から、サイボーグはわたしたちと共に動き協働する以外に選択肢はないだろう。未来の世界は、人間やほかの知的種の身勝手なニーズではなく、ガイアの存続を確かなものにするというニーズによって規定されるのだ。」

そして人間とサイボーグの協働による人間の代償は、
地球上でもっとも知的な生命体という地位を失うことだと予測する。

「サイボーグたちは人間を、ちょうど人間が植物を眺めるように見ることになるだろう。つまり、認知も行動も極端に遅いプロセスに閉じ込められた存在だ。実際、ノヴァセンがひとたび確立されれば、サイボーグの科学者たちは、生きた人間をコレクションとして展示するかもしれない。」

私たちが未来を語る際、人間にとっての善悪の枠内から抜け出せない。
それが私たち人間の知性の限界とも言えるのだが、

著者はそうした限界を超え、地球にとって何が良いのか?を追求する。

人間が潔く身を引くことが、地球の存続を確かなものとし、
地球生命が宇宙の真理に迫るために必要なことだと説いている。

100歳になっても衰えることのない探究心に触れ、刺激を受けたい一冊だ。

ノヴァセン: 〈超知能〉が地球を更新する
NHK出版
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