暴落はなぜ起こるのか?

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3月上旬、ニューヨーク市場で株価が暴落し、
必殺技の名前のような「サーキットブレーカー」が連発された頃、

「このような行き過ぎた株安はなぜ起こるか?」

というような質問を受けて、こう答えた。

私もはっきりとした理由は分からないけど、
これまで聞いた中で、それっぽいものといえば、
世代交代プログラム売買レバレッジの3つかなと。

  • 約10年周期で暴落がやってくるので、その間に世代交代が起こり、初めての暴落に直面すると怖くなって手放してしまう? 手放さなくてももっと下がるかもと買うことができずに呆然と立ちすくむ?
  • 投資した株が2割程度下がったら間違えを認め、何も考えずに手放すべき、という教えがある。平時ではたしかに有効だが…。これがプログラム化されていて、急落時に一斉にシステムが発動してしまい、大きく下げることがある?
  • レバレッジ、テコの原理で少ないお金で大きな投資をする、つまりは借金して投資(信用取引)をしている投資家も多く、短期間に株価が急落すると借金が返せなくなるので、売りが加速する?

その後、あっという間に株価は暴落前の水準に戻り、
ますます謎が深まる中、ふと本棚を眺めていて目に留まったのが、

そういえば雪崩を打ったように株価が転げ落ちるのは、
コンサート終了後の拍手やホタルの明滅のリズムが揃う、
集団同期」の作用に近いのかもしれない。

先日読んで感銘を受けた、長沼伸一郎「現代経済学の直観的方法」もそうけど、
経済学や経済ニュースの枠内で本質に迫ることは無理だ、と再認識するのだった。

>>>続く

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