日本の美意識

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菅原道真/梅が桜に変わる頃に

古代の日本で「春の花」と言えば「梅」だった。いつごろ日本の関心が梅から桜へ移っていったのか。和歌の世界では8世紀中頃の万葉集では桜より梅の歌が多く、古今和歌集(905年)になると春の主役は桜に変わって...
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西行「山家集」の月恋歌より10首

経済系の学問が過去の数字を説明しているだけと悟って以来、 日本を読み解く方法を歴史の中に探し求め続ける日々。 今年の春、日本人が桜へ込めた想いを追っていくなかで、 日本の文化・精神史における転換点にい...
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岡倉天心「茶の本」を「不完全の美」で要約・編集

不足の美、未完の美、余白の美。そして引き算の美学。日本文化を語る上で、決して外すことのできないキーワード。たとえば枯山水庭園は、水を感じることで心の中で完成する。こうした日本の美意識を「茶道」を起点に...
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主客未分の日本的感性/西田幾多郎「純粋経験」

デカルトの世界を読み解く方法の出発点は「我思う、ゆえに我あり」。人の意識をあらゆる物事の基礎と捉え、主観と客観を切り分けた。そんなデカルトを意識したのか、西田幾多郎(1870~1945)は、主観と客観...
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グラデーションの日本美

春は桜から新緑へ、秋は紅葉。四季の恵みは日本人の色彩感覚も豊かにしたのかな。色と色の「間」の「あわい」表現の数がハンパない。和色大辞典 色だけではなく、水墨画や枯山水あたりからはじまる光と影の微妙な相...
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うつしの美学/夏目漱石「草枕」

夏目漱石。当時の先進国に学ぶべく、文部省の命でイギリスへ留学するが、英文学研究への違和感から、精神に異常をきたして帰国。帰国後に「我が輩は猫である」を執筆し、文豪への道を突き進む。自信満々のイギリスが...
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花鳥風月の風は秋色

その起源は憂いに満ちた心を出入りしていた「花鳥風月」。でも安土桃山時代以降、花鳥は障壁画、蒔絵、着物に舞い降り、「花鳥の使い」が持っていた、あでやかな色合いを取り戻す。 そして今では、花鳥風月に関心を...
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花鳥風月の来歴。杜甫の春望からはじまった?

花鳥風月。日本の風物を表す代表的な言葉として誰もが知っている。ところで起源はどこにあるのか?中国、唐・玄宗皇帝の時代(712~756年)、天下の美女を選ぶために派遣した使者を「花鳥の使」と呼んだ。日本...
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無常が日本の古典を美しくした/唐木順三「無常」

日本の無常の系譜を描いた名著、唐木順三「無常」。でも絶版で古本の入手も困難だから、読みたくなるたびに図書館へ。お願いだから復刊してよー、筑摩書房さん!※追伸…今はKindleで読める「無常を語る場合、...
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「お客さまは神様」の文化的背景

神社に常駐する神はいない。神がときおり訪れる際の仮の宿が神社。(詳しい説明は原研哉氏の講演録が読みやすい)こんな日本の神の特徴を折口信夫は「マレビト」と呼んだ。マレビト(客人・稀人)。つまり日本人にと...
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偶然の文化比較と九鬼周造「偶然と運命」

数学者が偶然や運命を計算で飼い慣らそうと必死だった歴史は、ピーター・バーンスタインの「リスク」を読めば、なんとなく分かる。では哲学者は偶然や運命をどう捉えていたのか? あるものが偶然と呼ばれるのは、わ...
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和歌の連鎖で物語る・古今和歌集の編集術

「編集」に着目すると勅撰和歌集はすごい。たとえば古今和歌集939-942の4首のかたまりが深い。一首目は小野小町、残りはよみ人知らずによる和歌。 あはれてふ ことこそうたて 世の中を 思ひ離れぬ ほだ...
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夢とうつつの古今和歌集…あいまいな日本の原点?

西洋的な善悪二元論の考え方との比較から、自虐ネタとしてさらされる日本の「あいまいさ」。でも私たちが金融危機やフクシマで痛感したことと言えば…。現代社会の脅威は、あからさまな悪意を持つものではなく、善意...
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「もののあはれ」と「をかし」/大野晋「古典基礎語辞典」

大野晋氏といえば「日本語練習帳」が有名だよね。そんな日本語研究の大家、大野氏は2008年に亡くなったけど、氏が自分の死後、できたところまでまとめて出版して欲しい、と遺した作品が昨年出版された「古典基礎...
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自然を偏愛する日本人

お寿司系のお弁当に必ず入ってる緑色の「草もどき」。橋などで見かけるコンクリートに着色した「樹木もどき」。ふと気がつけば「自然もどき」が身のまわりにあふれている。私たち日本人の自然の愛し方は実にヘンテコ...
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一期一会の来歴/茶人・井伊直弼

茶道を表す有名な言葉といえば「一期一会」。この来歴に意外な人物が登場するのはご存じだろうか?村田珠光 → 武野紹鷗 → 千利休 と茶道の歴史は流れるが紹鷗が茶会に招かれたときの心得として、「一座建立」...
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はかなし/日本人が人生を発見したことば

日本人が人生の本質を発見したのはいつ頃のことか?こんな不思議な問いに答えるべく、過去の記事を総動員。無常、あはれ、はかなし、とことばを軸に追ってみたい。まず「万葉集」の和歌には神への捧げ物っぽい印象を...
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ゾロアスター教の二元論vs日本の「間」

いつからか日本は極端な「善悪二元論」に走るようになった。政治、原発などの難しい問題から、焼き肉屋のレバ刺しまで、白黒はっきりつけることが正しいとは限らないのに。。。「間」を大切にする心は一体どこへいっ...
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日本文化形成のイメージ図

日本の文化、とくに美意識の系譜を探ろうと書いた最初の記事が、桜と日本(2010/04/01) 追っかけをはじめて2年。お風呂で突然、頭に浮かんだピラミッド図を整理すると…まず日本という国の最大の不思議...
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花見と酒宴の歴史-桜の聖と俗

そうか。去年のように静かに桜を見上げることはできないんだね。酔っぱらいと生ごみの狂宴が帰ってきてしまうのだ。。。自粛ムードの中、静かに咲いた聖なる桜は、今年再び世俗に戻る。今年は西行や梶井基次郎の桜へ...