日本の美意識 菅原道真/梅が桜に変わる頃に 古代の日本で「春の花」と言えば「梅」だった。いつごろ日本の関心が梅から桜へ移っていったのか。和歌の世界では8世紀中頃の万葉集では桜より梅の歌が多く、古今和歌集(905年)になると春の主役は桜に変わって... 2013.01.12 日本の美意識
日本の美意識 西行「山家集」の月恋歌より10首 経済系の学問が過去の数字を説明しているだけと悟って以来、 日本を読み解く方法を歴史の中に探し求め続ける日々。 今年の春、日本人が桜へ込めた想いを追っていくなかで、 日本の文化・精神史における転換点にい... 2012.12.24 日本の美意識西行「山家集」
日本の美意識 岡倉天心「茶の本」を「不完全の美」で要約・編集 不足の美、未完の美、余白の美。そして引き算の美学。日本文化を語る上で、決して外すことのできないキーワード。たとえば枯山水庭園は、水を感じることで心の中で完成する。こうした日本の美意識を「茶道」を起点に... 2012.12.08 お薦めの本日本の美意識
日本の美意識 主客未分の日本的感性/西田幾多郎「純粋経験」 デカルトの世界を読み解く方法の出発点は「我思う、ゆえに我あり」。人の意識をあらゆる物事の基礎と捉え、主観と客観を切り分けた。そんなデカルトを意識したのか、西田幾多郎(1870~1945)は、主観と客観... 2012.12.05 日本の美意識
日本の美意識 グラデーションの日本美 春は桜から新緑へ、秋は紅葉。四季の恵みは日本人の色彩感覚も豊かにしたのかな。色と色の「間」の「あわい」表現の数がハンパない。和色大辞典 色だけではなく、水墨画や枯山水あたりからはじまる光と影の微妙な相... 2012.11.30 日本の美意識
日本の美意識 うつしの美学/夏目漱石「草枕」 夏目漱石。当時の先進国に学ぶべく、文部省の命でイギリスへ留学するが、英文学研究への違和感から、精神に異常をきたして帰国。帰国後に「我が輩は猫である」を執筆し、文豪への道を突き進む。自信満々のイギリスが... 2012.11.27 日本の美意識
日本の美意識 花鳥風月の風は秋色 その起源は憂いに満ちた心を出入りしていた「花鳥風月」。でも安土桃山時代以降、花鳥は障壁画、蒔絵、着物に舞い降り、「花鳥の使い」が持っていた、あでやかな色合いを取り戻す。 そして今では、花鳥風月に関心を... 2012.11.20 日本の美意識
日本の美意識 花鳥風月の来歴。杜甫の春望からはじまった? 花鳥風月。日本の風物を表す代表的な言葉として誰もが知っている。ところで起源はどこにあるのか?中国、唐・玄宗皇帝の時代(712~756年)、天下の美女を選ぶために派遣した使者を「花鳥の使」と呼んだ。日本... 2012.11.18 日本の美意識
日本の美意識 無常が日本の古典を美しくした/唐木順三「無常」 日本の無常の系譜を描いた名著、唐木順三「無常」。でも絶版で古本の入手も困難だから、読みたくなるたびに図書館へ。お願いだから復刊してよー、筑摩書房さん!※追伸…今はKindleで読める「無常を語る場合、... 2012.11.13 日本の美意識
日本の美意識 「お客さまは神様」の文化的背景 神社に常駐する神はいない。神がときおり訪れる際の仮の宿が神社。(詳しい説明は原研哉氏の講演録が読みやすい)こんな日本の神の特徴を折口信夫は「マレビト」と呼んだ。マレビト(客人・稀人)。つまり日本人にと... 2012.10.28 文化で読む日本経済日本の美意識
日本の美意識 偶然の文化比較と九鬼周造「偶然と運命」 数学者が偶然や運命を計算で飼い慣らそうと必死だった歴史は、ピーター・バーンスタインの「リスク」を読めば、なんとなく分かる。では哲学者は偶然や運命をどう捉えていたのか? あるものが偶然と呼ばれるのは、わ... 2012.10.26 偶然とリスクの諸相日本の美意識
日本の美意識 和歌の連鎖で物語る・古今和歌集の編集術 「編集」に着目すると勅撰和歌集はすごい。たとえば古今和歌集939-942の4首のかたまりが深い。一首目は小野小町、残りはよみ人知らずによる和歌。 あはれてふ ことこそうたて 世の中を 思ひ離れぬ ほだ... 2012.09.29 古今和歌集日本の美意識
日本の美意識 夢とうつつの古今和歌集…あいまいな日本の原点? 西洋的な善悪二元論の考え方との比較から、自虐ネタとしてさらされる日本の「あいまいさ」。でも私たちが金融危機やフクシマで痛感したことと言えば…。現代社会の脅威は、あからさまな悪意を持つものではなく、善意... 2012.09.25 古今和歌集日本の美意識
日本の美意識 「もののあはれ」と「をかし」/大野晋「古典基礎語辞典」 大野晋氏といえば「日本語練習帳」が有名だよね。そんな日本語研究の大家、大野氏は2008年に亡くなったけど、氏が自分の死後、できたところまでまとめて出版して欲しい、と遺した作品が昨年出版された「古典基礎... 2012.09.01 お薦めの本日本の美意識
日本の美意識 自然を偏愛する日本人 お寿司系のお弁当に必ず入ってる緑色の「草もどき」。橋などで見かけるコンクリートに着色した「樹木もどき」。ふと気がつけば「自然もどき」が身のまわりにあふれている。私たち日本人の自然の愛し方は実にヘンテコ... 2012.08.11 日本の美意識
日本の美意識 一期一会の来歴/茶人・井伊直弼 茶道を表す有名な言葉といえば「一期一会」。この来歴に意外な人物が登場するのはご存じだろうか?村田珠光 → 武野紹鷗 → 千利休 と茶道の歴史は流れるが紹鷗が茶会に招かれたときの心得として、「一座建立」... 2012.08.09 名言・名文日本の美意識
日本の美意識 はかなし/日本人が人生を発見したことば 日本人が人生の本質を発見したのはいつ頃のことか?こんな不思議な問いに答えるべく、過去の記事を総動員。無常、あはれ、はかなし、とことばを軸に追ってみたい。まず「万葉集」の和歌には神への捧げ物っぽい印象を... 2012.07.28 日本の美意識
日本の美意識 ゾロアスター教の二元論vs日本の「間」 いつからか日本は極端な「善悪二元論」に走るようになった。政治、原発などの難しい問題から、焼き肉屋のレバ刺しまで、白黒はっきりつけることが正しいとは限らないのに。。。「間」を大切にする心は一体どこへいっ... 2012.06.24 日本の美意識
日本の美意識 日本文化形成のイメージ図 日本の文化、とくに美意識の系譜を探ろうと書いた最初の記事が、桜と日本(2010/04/01) 追っかけをはじめて2年。お風呂で突然、頭に浮かんだピラミッド図を整理すると…まず日本という国の最大の不思議... 2012.04.03 日本の美意識
日本の美意識 花見と酒宴の歴史-桜の聖と俗 そうか。去年のように静かに桜を見上げることはできないんだね。酔っぱらいと生ごみの狂宴が帰ってきてしまうのだ。。。自粛ムードの中、静かに咲いた聖なる桜は、今年再び世俗に戻る。今年は西行や梶井基次郎の桜へ... 2012.04.01 日本の美意識