日本の文化、とくに美意識の系譜を探ろうと書いた最初の記事が、
- 桜と日本(2010/04/01)
追っかけをはじめて2年。
お風呂で突然、頭に浮かんだピラミッド図を整理すると…
まず日本という国の最大の不思議は土台が「心」という部分。
他の文明では真っ先に「哲学」が立ち上がっているような印象を受ける。
西洋なら古代ギリシアのソクラテスにはじまり、中国なら孔子。
日本で哲学的な書物は、鎌倉時代の道元「正法眼蔵」が最初かも。
文学でも政治・思想が中心の他国に対し、日本は常に「恋」が主題。
哲学的なものは兼好法師が「徒然草」で人生論を説いたのが初めてかな。
美の面影を宿した心をめでることが日本の根幹だったから、
わたしたち日本人は論理や理屈が苦手になってしまったのかも。
また転換点の人物として思い当たるのは、
心と哲学の間には、やはり和歌に人生をかけた西行、
哲学と芸術の間には、枯山水庭園の創始者、夢窓国師(疎石)かな。
学者や専門家がなんて言ってるかは知らないよ。
なんとなく興味を持って、本を読んだり、京都や鎌倉を旅してみて、
私の頭の中では、こういう編集の仕方になっただけだから。
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