中国古典

名言・名文

小魚を煮るように国を治めよ/老子「治大国若烹小鮮」

老子の第60章にこんな一節がある。治大国若烹小鮮大国を治むるは、小鮮を烹るがごとし。小魚を煮るときは型崩れしないように弱火でじっくりと。大国の統治も料理と同じだと老子は説いた。「私は収穫の時には立ち会...
古典に学ぶ人生論

白楽天は晩年の詩がいい!

中国唐代の詩人、白楽天の「中隠」が大好き。玄宗と楊貴妃を詠った「長恨歌」が有名だけど、50代後半以降に詠んだ漢詩の方が味わい深い。今日は目にとまったものを3つほど。五十年来思慮熟  五十年来の思慮熟す...
古典に学ぶ人生論

荘子「無窮に遊び、心に天遊を!」

今月のNHK"100分de 名著"が「荘子」なので、私が好きな荘子のフレーズを並べてみよう。編集テーマは「遊」。「天地の正に乗じて、六気の弁に御し、以て無窮に遊ぶ者は、彼はたなにをか待たんや。」(逍遥...
古典に学ぶ人生論

美学を持って生きる/菜根譚・前集55,66、後集70

老子の(33章)「足ることを知る者は富めり」にはじまり、古今東西で説かれた「足を知る」ことの大切さ。もちろん中国古典の集大成である菜根譚にも残されている。まずは前集55項と66項を続けて紹介すると、奢...
古典に学ぶ人生論

平穏な時に心の準備を/菜根譚・前集85、後集118

いい機会なので菜根譚のお気に入りをまとめとこ。人生はメリハリがあった方が楽しいものだけど、緩急の変化も度を越すと疲れてしまう。平時こそ心の準備が必要と説く前集85項より。閑中に放過せざれば、忙処に受用...
IR情報等から企業を見る

ありのままを伝える大切さ/菜根譚・前集102

昨日モデルのごとく写真を撮られまくるという珍体験!上場企業の情報開示にまつわる取材だったのだけど、有価証券報告書などの型にはまった情報ではなく アニュアルレポート・CSRレポートなどから 企業の個性を...
古典に学ぶ人生論

濃淡つけず、ほとほどに生きる。/菜根譚・前集29,41

私のお薦めテレビ番組NHK「100分de名著」。今月は中国明代の古典「菜根譚」が取り上げられている。中国の古典から好きなものを一冊選べと言われると、「老子」と「菜根譚」で迷う。私にとってそんな一冊。 ...
古典に学ぶ人生論

禅の悟りへ至る道「十牛図」

禅の悟りへ至る道筋を描いた10枚の絵と出会った。なるほど!と感じたので、かいつまんでまとめておこう。主に牛と牧人が描かれているが、その意味するところは、牛・・・本当の自分 牧人・・・本当の自分を追い求...
食文化と美食探訪

タニタ食堂で目指す、薄味の人生

最近、週に2、3回は「タニタ食堂」で昼ご飯。タニタ食堂には5つのルールがあり、3番目の「味付けにこだわる」というコンセプト。「出汁の味や素材そのものの「おいしさ」を感じていただくため、旬のおいしい食材...
古典に学ぶ人生論

述べて作らず、信じて古を好む/孔子「論語」

ここ2,3年は読む本の量を減り、古典を再読する時間を増えた。新刊書はビジネス書の要約誌「TOP POINT」に目を通す程度。古典は何度読んでも飽きないし、読むたびに新たな発見がある。孔子が「論語」のな...
世界を読み解く方法

老子と荘子の相対性理論

中国古典の老子と荘子はセットで老荘思想と呼ばれる。最近ようやく荘子を読んでみたら、なるほど老子に似ている。 上善は水のごとし(老子・8章) 天下に水よりは柔弱なるはなし(老子・78章)老子は「水」こそ...
古典に学ぶ人生論

「道」はまごころ/論語・里仁篇「一以貫之」

日本人は「武士道」や「茶道」など「道」を付けるのが好き。「道」の来歴をたどれば中国へ行き着く。道は一を生じ、一は二を生じ、二は三を生じ、三は万物を生ず(老子42章)「道」は「一」以前の現象・存在であり...
古典に学ぶ人生論

しなやかな水のように/老子(8、67、78章)

「弱さ」にこそ「強さ」の源がある。こんな不思議な反転を初めて指摘したのは、老子だと思う。私の考える老子の根幹は「水のようにしなやかに国を治めよ!」。「しなやかに生きろ!」と人生訓に読みかえることもでき...
古典に学ぶ人生論

料理も人生も「淡い味」がいい/菜根譚・前集7、後集25

明朝末期の随筆集、洪自誠「菜根譚」。中国では注目されず、日本の儒者が編集・刊行し今に残る。料理に絡めた人生訓を読むと、なるほど中華より和に近い。まずは前集7項より。醲肥辛甘非真味。真味只是淡。神奇卓異...
道元「正法眼蔵」

無欲にして万物の妙を見る/道元「身心脱落」

無欲であれば万物の本質(妙)に迫ることができるが、欲があればその表面上の形(徼)に触れることしかできない。「常に欲無くして以て其の妙を観、常に欲有りて以て其の徼を観る。」老子の冒頭で語られた金言。お金...
古典に学ぶ人生論

今を信じることの大切さ/僧璨大師「信心銘」

中国禅の系譜は「達磨大師→慧可大師→僧璨大師」と流れる。僧璨大師が残した、心を信じることを説いた銘文「信心銘」。戦前の禅の研究者、鈴木大拙が、「堂々たる哲学詩であり、禅旨の大要はこれで尽きている」と評...
古典に学ぶ人生論

白楽天「中隠」/官と隠のはざまを生きる

隠居するにはまだ若く、未だ出家するほどの決心も着かない。富や名声への関心は極めて薄いが、食欲だけは捨てられない。万人にいい顔はせず、頼りにしてくれる人だけに誠意を尽くす。暇すぎるのは苦痛ゆえ、依頼がな...
古典に学ぶ人生論

技術革新と機心(荘子)

「荘子」外篇・天地第十二に出てくる「機心」って聞いたことあるかな。「機械有るものは必ず機事あり。機事有るものは必ず機心あり。機心胸中に生ずれば、則ち純白備わらず。純白備わらざれば、則ち神生定まらず。神...
古典に学ぶ人生論

水を好んだ「老子」の教え

昨日、引用した老子の78章について、その前の部分も紹介すると、 この世の中には水よりも柔らかでしなやかなものはない。 しかし堅くて強いものを攻めるには水に勝るものはない。 水本来の性質を変えるものなど...
古典に学ぶ人生論

優しくなりなさい、そうすれば勇敢になれる

一体誰がこう訳したのか、調べても分からなかったのだけど、「老子」67章で三宝(3つの宝)について語られた部分。優しくなりなさい、そうすれば勇敢になれる。つつましくなりなさい、そうすれば広い心を持てる。...