技術革新と機心(荘子)

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荘子」外篇・天地第十二に出てくる「機心」って聞いたことあるかな。

機械有るものは必ず機事あり。機事有るものは必ず機心あり。機心胸中に生ずれば、則ち純白備わらず。純白備わらざれば、則ち神生定まらず。神生定まらざる者は、道の載せざるところなり。

便利な機械を使って楽をしよう、得をしようという気持ち(機心)によって、
純白の心が失われると、道を踏み外してしまうよ、という意味。

たとえば「住宅ローン」はマイホームを手にするための便利な金融技術。
でも、何十年にも渡ってローン返済に縛られて、人生の自由を奪われる。

そしてネットの普及で身近になった「株式投資」も機心のかたまりだ。
資産の増減に心を奪われて、時間を浪費してしまうことも多い。

技術革新によって、私たちは以前より幸せになったのかな?
あいかわらず「時間が足りない。自由な時間が欲しい。」と嘆き続けている。
機心が生まれると、技術革新による時間的余裕も余裕ではなくなる…。
効率を重視して「生産性向上」なんて言ってるうちはダメなんだろうね。

コメント

  1. takeshi より:

    一つアドバイス。
    MBAを得ていろんな事を勉強して、社会を理解したような気になる。
    幸福論なんて相手にしないで、自分でできる事に専念しては如何だろう。
    一冊の本を真剣に理解できるまで突き詰めて見たり
    一つの仕事に全力を投入する事を短期間でもすれば
    考え方が変わるし熱中できた時間が何回かあればそれだけで幸せだよ。
    休みながらも時々は全力疾走しないとすぐにボケてしまう。
    人生100年を設計しようよ。まだ十分間に合うのだから。悩んで当たり前。
    回り道もOK、 自分の課題を少しずつ解ければさらにOKだね。
    頑張ってね。 東北人の忍耐強さに負けないように。

  2. まろ@管理人 より:

    数字と論理で世界を理解できるかのように思い込む。
    そんな世界観が大嫌いで、私にとってMBAは経歴から消し去りたい過去。
    でも別の形で世界を、そして人生を理解しようと、欲張っているのが今の私なんでしょうね。反省。
    アドバイスありがとうございました。