食文化と美食探訪

食文化と美食探訪

「辻留」辻義一が語る魯山人の美食

近く赤坂の「辻留」へご飯食べに行くので、 ご主人の辻義一氏の著書を読みあさっている。 20代の頃、北大路魯山人のもとで修行をしていて、 そのとき心に響いたという魯山人の言葉が興味深い。 ※「魯山人と辻...
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自分で鰹節を削ると、味噌汁が味わい深い。

鰹節を削ってみたい!って夢が実現。 削り器はあったけど、鰹節本体を見つけるのに苦労した。 全然キレイに削れず、これじゃ魯山人に怒られちゃう。 「どんなふうに削ったのがいいだしになるかというと、削ったか...
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玉子焼きをつくり、卵料理の歴史も調べた。

玉子焼き器を買って、玉子焼きを作った。 思いがけずキレイにできて、もしかして才能あり? 調べてみると卵料理の歴史は意外と浅い。 これには仏教の教えが影響しているのだろう。 奈良時代の仏教説話を集めた「...
お薦めの本

読んだ本と振り返る2014年/日本料理を楽しむ♪

世の中のことをもっと知りたい! 株式投資と出会ったことで開いた知的冒険への扉。 「投資」を過激に追求したら(なぜか大学院にまで突入)、 もうひとつの中心テーマ「日本」が現れてくる。 関心事の広がりを図...
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漆器と日本料理の美味しい歴史

料亭でご飯を食べると、お造りかお碗が2番目に登場する。 どちらも繊細な味だから献立の最初の方で、という習わし。 美味しいだしを探求する私はもちろんお碗が好き。 でも「だし」がメインの料理の名前がなぜ「...
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ふぐを恐れる芭蕉。その美味を堪能する一茶。

明日から12月。 やっぱりこの時期は「ふぐ」かな。 本場の下関や北九州あたりでは、 「ふぐ」と濁らず「ふく」と呼ぶのだとか。 毒を持った魚が「福」を呼ぶって感じがいいね。 ※近年は天然ふぐの漁獲量トッ...
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美味しい昆布だしを求めて、昆布の産地を学ぶ。

美味しい「だし」を求めて研究中。 これまではスーパーでなんとなく手にとった、 「日高昆布」で昆布だしを引いていた。 でも日高昆布は煮物や昆布巻きが適していて、 だしよりも野菜感覚で食べる昆布のようだ。...
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シイタケだしの歴史/道元「典座教訓」

「食禅(じきぜん)」なるイベントに招待され、 講師が曹洞宗の禅僧ならば予習にこれを再読だ! 鎌倉時代に曹洞宗の祖、道元が書いた「典座教訓」。 典座(てんぞ)とは、禅寺の料理係の役職のこと。 読んでいた...
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魯山人に学ぶ料理の心得

自分でも料理を始めたのをきっかけに、 真の美食家、北大路魯山人の著書を再読中。 魯山人の料理への想いが色濃く表れた 星岡茶寮の料理人を募集する広告の一節。 「応募の資格。日本料理と限らず、美的趣味を持...
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魯山人になる!計画スタート♪

美味しいものを食べている時が一番幸せ! 人は1日3回、幸せになるチャンスがある! 味が美しいのは、なんといっても和食だ! 先月中旬に菊の井でご飯を食べた勢いそのままに、 翌週には、かなり本格的な料理教...
万葉集

絶滅危機のうなぎ。万葉以来の食文化が消える?!

ニホンウナギが絶滅危惧種となり、うな重の消滅へまっしぐら。 なぜこんなことになってしまったのか? 塚本勝巳「ニホンウナギとともに生きる」 リンク先は昨年開催されたシンポジウムの講演動画。 ウナギ絶滅の...
万葉集

秋の味覚「きのこ」の日本文化史

日本でマツタケが食べられるようになったのは、 以下のような経緯があると田家康氏は説明する。 東大寺建立には7万本のスギ・ヒノキが使われたように、 木造建築のための大規模な森林伐採 スギ・ヒノキ林の後に...
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香りが味わいを決める!?/美味しさの脳科学

秋の味覚といえばやっぱり松茸! 松茸にまつわる日本史については以前紹介した通り。 松茸文化は飛鳥・奈良時代の森林破壊の恩恵?! そんな松茸がなぜ最高峰の食材なのか? 脳科学からそれを読み解いた一冊が、...
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料理がサルをヒトにした/スザーナ・エルクラーノ=アウゼル

進化の過程で私たち人間と猿を分けたものは何か? 直立二足歩行 火を使う 道具を作る あたりが主にあげられるのかな。 でも最近、リオデジャネイロ連邦大学の神経学者 スザーナ・エルクラーノ=アウゼルが唱え...
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「うなぎ」が減り「あなご」争奪戦?

昼ご飯で蕎麦を食べる時は穴子の天ぷらが欲しい。 でもこの夏くらいからかな。蕎麦屋に穴子がいない! どうしても穴子の天ぷらが食べたくなって、 手頃な天ぷら屋「天一」や「つな八」を訪ねても、 なぜかやせ細...
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食事時間の国際比較/のんびり食事をする日本人

食文化の変化とともに、食事の時間は短くなっているのか? とくに世間のランチ事情を見ていると、 マクドナルドや吉野屋などのファーストフード コンビニのお弁当 をとりあえず口に入れてご飯を済ませているよう...
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タニタ食堂で目指す、薄味の人生

最近、週に2、3回は「タニタ食堂」で昼ご飯。 タニタ食堂には5つのルールがあり、 3番目の「味付けにこだわる」というコンセプト。 「出汁の味や素材そのものの「おいしさ」を感じていただくため、旬のおいし...
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丼物のはじまりは、アツアツうなぎのポータブル化

日本の小型化・ポータブル化の美学の系譜を探っていたら、 なぜか天丼、カツ丼などの丼物メニューに出会った。 そういえば丼物って、そば屋の出前のイメージもあるな。 丼物の起源は「鰻丼」なのだとか。 江戸・...
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包丁使いが日本料理の真髄

海外で「自国をどう伝えるか?」悩み中の日本人が、 帰国の際になぜか私をご指名でお話しすることがちらほら。 今週は新潟県三条市の刃物産業を世界に広めるべく、 ヨーロッパから帰国された経営コンサルトさんの...
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千年続く和食のかたち(一汁三菜)

日本の食文化をWebで調べていたらこんなの見つけた。 左側のロゴはいわゆる「一汁三菜」を表しているんだね。 でもこのかたちになったのはいつ頃からなんだろう? 日本の伝統的食文化としての和食(農林水産省...