料理で悟りを開く? 人生最高の知的格闘に挑む!

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料理を習い始めた去年の11月から約10ヶ月。

8月から家でも本格的に料理を作りはじめた。

ごくごく当たり前のことだけど、

手間をかけた分だけ、美味しい仕上がりになる!

ことにとても感銘を受けている。

努力と成果は正比例という考えが通用する世界はなく、

脳が規則性を望んでいるがゆえの幻想と捉えていた。

金融市場との付き合いの深さゆえの囚われだろうか。

鎌倉時代の禅僧、道元は、

禅寺の料理係(典座)の心得をまとめた「典座教訓」で、

自分が作った料理を食べてもらえる喜びと感謝の心を忘れずに(喜心)、子を思う親のように(老心)、食べる人の喜ぶ顔を想像しながら料理しよう。こうして励んでいれば、広く澄み切った心(大心)の境地が得られるだろう。

喜心、老心を持って料理を作れば、大心が得られると説いた。

悟りを開くという境地にまでは達していないけど、

料理を通じてまた新たな世界が広がった喜びがたしかにある。

料理人は、当たり前のことではあるけれど、長い時間をかけて仕込みをして、私たちに完璧な料理を出そうとしてくれる。私たちに食べ手もまた、完璧なものを食べたいのであれば、それと対峙できるだけの覚悟で食事に臨みたい。料理を堪能するとは、そういう知的格闘でもあるはずだから。」(辻芳樹「和食の知られざる世界」)

という話もあったか。

食材の組み合わせ方によって無限の可能性のある調理方法。

作ること、食べることがセットになれば、

株式投資の世界も目ではない、最高の知的格闘だ!

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