投資哲学を求めて

投資哲学を求めて

そこそこ

毎朝配信される円覚寺・横田南嶺老師のお話し。すべてを拝聴しているわけではないけど、最近の話の中に、これって今年の私の投資姿勢と似ているな、これでいいんだ、と思わせてくれる話題があった。近年、修行僧が激...
投資哲学を求めて

民主主義に反しない株式投資を考えはじめる

投資家には「ノブレス・オブリージュ」がつきものだと思っている。フランス語の“noblesse oblige”は、直訳すると「高貴さは(義務を)強制する」を意味し、一般的に財産、権力、社会的地位の保持に...
お薦めの本

マンデルブロ「禁断の金融10ヵ条」

マンデルブロ「禁断の市場」を再読し、2009年夏の記事を書き直した。当時はナシーム・ニコラス・タレブ「ブラック・スワン」を読み、その中で紹介された哲学者ポパーと数学者マンデルブロが気になり、彼らのむず...
お薦めの本

文庫化を機に「暇と退屈の倫理学」を蔵書に加える。蔵書のジレンマ…

國分功一郎「暇と退屈の倫理学」の3周目を終えた。単行本で最初に出たとき、増補版は図書館で借り、文庫化を機会に購入して、線を引いたり付箋を貼ったり。ここだけ切り出すのは著者の本意ではないことは明らかだが...
投資哲学を求めて

専門家気取りがオルテガの「大衆」を生み出す

世間では多様性やダイバーシティが訴えられているが、株式投資の方法論については、理論が確立されているかのように、本当に狭い範囲の議論しかされなくなっている。一歩引いてその様子を眺めていると、以下の時代の...
日本の美意識

日本文化に日本株の投資テーマを探して

rennyさんとのお話のなかで、日本文化と株式投資の関連について、扇子や仏壇を例にあげて、日本の強みを探れるのでは?と話した。このあたりをもう少し広げて紹介しておこう。日本文化を読み解くと「ちいささ」...
投資哲学を求めて

最悪の事態を予言すれば、偉大な予言者としてもてはやされる。

前回、一部を紹介した、スティーブン・ピンカー「21世紀の啓蒙」で、ぜひとも頭の片隅に置いておきたい話がもうひとつ。知識人とメディアが過度な悲観論に傾く理由は何か?昨年の春以降、特にワイドショー番組に出...
投資哲学を求めて

株式投資が身につくまで何年かかる?

表題のような質問を受けて考え込んだ。 私が投資家として一人前になれたかな?と感じたのは去年のこと。 個人投資家としての2020年(20/12/23)投資をはじめてからちょうど20年くらい。 COVID...
世界を読み解く方法

歴史家はどのように歴史像を描くのか?

エドワード・ハレット・カー「歴史とは何か」に登場する、「歴史とは現在と過去との間の尽きることを知らぬ対話」という文章を目にして、投資家の思考と似ているなと感じた。歴史とは現在と過去との対話/エドワード...
お薦めの本

アンドリュー・ローの「適応的市場仮説」。待望の日本語訳!

今から11年前、ピーター・バーンスタインの遺作「アルファを求める男たち」で、アンドリュー・ローという人物が、Efficient Market Hypothesis(効率的市場仮説)に代わる、Adapt...
投資哲学を求めて

世間が悲観に覆われた時こそ、投資を楽しむ♪

COVID-19の世界的な感染広がりにより、経済活動が停止する中、「リーマン・ショック以来の…」という文言を見聞きすることが増えた。 約10年に1度のペースでやってくる金融危機に弱気になって、ここ2,...
世界を読み解く方法

マックス・デルブリュック「限定的いい加減さの原理」

神田邦彦「現代文 標準問題精講」を解いていて、1969年度のノーベル生理学・医学賞受賞者のデルブリュックが、発見には「限定的いい加減さの原理」が必要だと述べたという話が出てきた。"Principle ...
投資哲学を求めて

ノブレス・オブリージュとしてのアクティブ投資

今日発売の週刊エコノミスト2019年4月23日号に掲載のコメントで、 「用途に応じて、インデックスとアクティブを使い分ければいい。」という部分について、もっと語りたいので補足。 インデックス投資とアク...
電子出版・著作集

古典に学ぶ投資の心得

久しぶりに本を書いてみた。といってもブログに書きためてきた記事を編集し直しただけど。今年で古典を読み漁り始めてちょうど10年になる。投資に結びつけてまとめてみようと試みたけど、本の形にしてみると、1万...
投資哲学を求めて

配当重視の投資に転向して約10年。今のところ順調。

2000年4月に株式投資をはじめて約17年。昨年2017年末までに株式配当と債券利子が累計で1,000万円を超えた。以前も書いたとおり、運用が長期に渡ると、配当は人生設計の一部になる(14/04/12...
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投資テーマと投資先の見直し作業

リーマンショック後や東日本大震災後に投資した企業には、とくに美意識や哲学なしに、とにかく割安だから飛びついたものがある。今ならどれを手放しても株価が倍以上になっている良い機会なので、簡単に投資テーマご...
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荘子「不測に立ちて無有に遊ぶ」

荘子の「遊」にまつわる記述はとてもおもしろい。以前はありのままに生きることの大切さを説いた「遊」を編集したが、 荘子「無窮に遊び、心に天遊を!」今日は投資の心得にも通ずる「遊」についてまとめておこう。...
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私の株式投資が職業と言えないわけ

お金を稼ぐってことは自分なりの付加価値を加えること。 たとえば仕入れたものに、自分の得意とする何かを加えて、 仕入れ値より高い値段で他の誰かに喜んで買ってもらうこと。 これを株式投資にあてはめると、と...
投資哲学を求めて

続・投資の成功は「まぐれ」が半分

以前、買値の何倍にもなったサンリオ株との出会いの「まぐれ」話を書いた。投資の成功は「まぐれ」半分(13/10/27)今回は逆に株価の急落前に「たまたま」売却できた話。昨年末のまとめ記事を読んで取材を申...
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個人投資家の強みはいくらでも時を待てること

統合レポートを読んで「堀場製作所に投資したい!」と思ったのが2014年10月のことだったか。堀場製作所/200社のレポートから選ぶ、投資に値する企業。あれからずっと投資のタイミングを待っていたが、よう...