2000年4月に株式投資をはじめて約17年。
昨年2017年末までに株式配当と債券利子が累計で1,000万円を超えた。
以前も書いたとおり、
- 運用が長期に渡ると、配当は人生設計の一部になる(14/04/12)
私は給与収入よりも配当収入を重視しており、
その理由は、
- 年齢や病気、人間関係などで給与が失われる可能性
- 投資先企業の経営不振により配当が減額される可能性
の2つのリスクを天秤にかけた時、後者はリスク分散できるから。
ふりかえれば株式投資で配当を重視するようになったのは、
2008年9月のリーマン・ショックがきっかけだったように思う。
100年に1度? そんな時代に巡り会えたなら研究者になろう♪
なんて妙なノリだった当時の私は、生涯売れない学者でも困らないように、
といった事情から配当に目をつけた。
もちろん当時はどのように証券市場と向き合うか最も悩んだ時期でもあり、
- 10年後も読み返したい投資の本(15/07/04)
で紹介した4冊のうちの1冊、
ジェレミー・シーゲル「株式投資の未来」に書かれていた、
この言葉にすがる思いだった、という事情もあった。
「投資期間を長くとり、配当を再投資する投資家にとって、下落相場はさほど打撃とならないだけでなく、この時期を通過することで、かえって財産が増える。市場全体が下落する局面ではたいてい、配当が減少する以上に株価が大幅に下落する。そうなれば、配当利回りが上昇する。配当利回りが上昇すれば、リターンもいずれ上昇する。」(ジェレミー・シーゲル「株式投資の未来」)
さらにリーマン・ブラザーズの破綻直後には、
- アメリカで「配当利回り>国債利回り」50年ぶり(08/11/27)
なんて現象も起きていた。
以上のような背景から本格的に米国株投資に乗り出したのが現在の礎だ。
それ以後は為替相場に業績が影響されがちな日本企業への投資を減らし、
現在の投資先企業を本社所在地別でポートフォリオを作るとこんな感じ。
実のところ年間の配当・利子が収入と言える額になったのはここ数年の話。
もう少し早く方針転換をしていたら…なんて思うこともあるけど、
40歳を目前にここまでたどり着けて良かったなぁとしみじみ思う。
最近は市場環境が良すぎて、配当よりも値上がり益が注目されがち。
でも若いうちから手堅い事業の企業を選び、投資額を増やしていくことで、
配当により収入が安定し、人生の選択肢を広げてくれるのではないだろうか。
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