私はここ2,3年、日本の古典に触れることが多くなったけど、
1,000年以上前の作品でも、今と同じ言葉で読める日本語っていいなぁ。
英語圏では自国の古典を今の英語のままで読むのは困難だと思うから。
世界の言語において、日本語がどれほど特殊なのかはまだ分からない。
でも、日本語の成立において特別重要だったのは、
- 恋
- 女性の教養レベルの高さ
の2点だと思うから、やっぱり変なんだと思う。
他国の古典と言えば、哲学書(政治や道徳がベース)が思い浮かぶけど、
日本では和歌や物語、日記にいたるまで、恋を主題にしたものばかり。
そして紀貫之の頃までは、「ひらがな」は女性が使う文字だった。
というわけで、日本語を真に理解するためには、
「古典における女性の恋」に触れなければいけない、という結論に至った。
そして古事記から平家物語まで、多彩な恋を手軽に味わえるのがこの本。
もしかしたら日本語の本質が見つかるかも。みんなも一緒にいかが?
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