旧訳は「人生の短さについて」だったけど、新訳ではなぜか「人」が消えた。
「生の短さについて」「心の平静について」「幸福な生について」の三編構成。
それぞれにつき1つだけ、これ!という一文を紹介すると、
生きることにとって最大の障害は、明日という時に依存し、今日という時を無にする期待である。---「生の短さについて」
今も2000年前も人の悩みは同じ。うっかり先延ばしをすると、結局何もできない。
世の習いや人間悪を、笑いにも涙にも陥ることなく、穏やかな心で受け入れること。---「心の平静について」
この広い世界で、私たちが認識できる範囲のことなんてとっても狭いもの。
自分の中の常識なんて信じずに、すべてを受け入れられる心の広さが欲しい。
大衆の是認こそ、最悪のものであることの証にほかならない。
---「幸福な生について」
たしかに、大衆の是認がバブルの形成・崩壊につながるから、たしかに最悪かも。
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