川合光「はじめての超ひも理論」

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自然界には大きく分けると4つの力に分類できるという。

  1. 重力(質量をもつすべてのものの間に働く力)
  2. 電磁力(+と-をもつすべてのものの間に働く力)
  3. 弱い力(中性子のベータ崩壊で知られる力)
  4. 強い力(クオーク間に働く力)

このうち2.~4.の3つの力については、

  • 電弱理論(電磁力と弱い力の統一)
  • 量子色力学(格子ゲージ理論で強い力を記述)

によって解明され、
この世界を記述する「標準モデル」ができあがった。

そして最後の要素「重力」を統一的に理解できる究極理論を…
って物理学者の夢を実現するかもしれないのが、

超ひも理論(超弦理論・スーパーストリングス理論)。
宇宙の究極の単位を「ひも」とみなす理論だ。

0.0000000000000000000000000000000001メートル
と0が31個も続いた大きさ(プランクの長さ)
の「ひも」が宇宙の究極の姿だと主張しているのだ。

正直、何がなんだか分からないままここで書いた。

本書の話を流れはリサ・ランドール「ワープする宇宙」
に掲載されていた図に沿ったものになるのだろうか?

最後の「ブレーンワールド学説」が成り立つとすると、
私たちが認識している4次元宇宙(空間+時空)は、
無数にある「膜宇宙」の1つにすぎない
ことになるらしい。

この銀河系が大きな辞典の1ページにすぎないかもってこと?

そして付録にさらなる衝撃。

超ひも理論による「サイクリック宇宙試論」が紹介され、

現在の宇宙はビックバン(膨張)とビッククランチ(収縮)を
30~50回繰り返してできあがったものでは?という提案。
私たちは50回目の宇宙に住んでいる。。。

たぶん内容をほとんど理解できていないけど、
SF小説書けそうな、あ、でも現実の話なんだよね…

みたいなワクワクが満載の1冊だった。

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コメント

  1. まーさん より:

    「超ひも理論」
    以前からとても興味あるんですけど、難しくて理解できないだろうなあと(汗)
    ハイゼンベルクの『部分と全体』ですら、途中で止まってしまったワタクシですので・・・
    南部先生の本なども読みたいと思いつつ、ムリかもと(苦笑)
    『はじめての<超ひも理論>』
    ワタクシにも読み通せますかね~(*_*;

  2. まろ@管理人 より:

    宇宙物理学はすべての学問の中で最も進んでいると私は思います。とびきりの天才たちが挑んでいるから。
    だから、私も分からなくても、とにかくかじりついてます。繰り返しているうちにそのうち分かってくるのではと。経済学や投資理論、哲学に日本の和歌や古典なんかも初めはそんな調子だったので。