原発事故は科学の取り違えによる人災

たしかに原発事故は「人災」だ。
しかし原発事故調査委員会の言う「人災」ではない。

当委員会は、本事故の根源的原因は歴代の規制当局と東電との関係について、「規制する立場とされる立場が『逆転関係』となることによる原子力安全についての監視・監督機能の崩壊が起きた点に求められる。」と認識する。何度も事前に対策を立てるチャンスがあったことに鑑みれば、今回の事故は「自然災害」ではなくあきらかに「人災」である。」 by 国会・原発事故調査委員会の最終報告

そもそもの原因は2種類の科学のあべこべにあるんじゃないかと思う。
アインシュタインの相対性理論の先に原子力発電があるわけだけど、
エネルギーが消滅し、代わりに質量が生み出される(E=mc2)ことは、
絶対安定の世界である、質量&エネルギー保存の法則に反するもの。
科学的に表現があってるか分からないけど私のイメージは…。

  • 火力・水力発電…ニュートン力学的な絶対安定の世界
  • 原子力発電…20世紀以前の科学とは別の枠組みの世界

2種類の科学が混在するにも関わらず、ここの仕分けをせずに、
発電所の運用はニュートン力学的な技術一本で対処していた。

こういった意味で「人災」であり、だから原発事故は繰り返されるのだ。

なんだか「ラプラスの悪魔」や「知性の限界」が頭をよぎっちゃう。
3.11はある意味、人の知性を試すような事件なんじゃないかな。
それなのに知性も理性もない議論があふれてて息苦しかった。
やっと知性的な本に出会えて頭を整理した。そんな7月の3連休だった。

千夜千冊 番外録 3・11を読む 千夜千冊 番外録 3・11を読む
(2012/07/13)
松岡 正剛
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