ジョン・フォン・ノイマンの多分野に広がる好奇心。その背景は…

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ジョン・フォン・ノイマン(1903~57)に関する本を2冊読んだ。

「未来から来た男」「人間のフリをした悪魔」という副題の通り、
とても1人の人物が成し遂げたとは信じがたい業績の数々。

「彼は、わずか53年あまりの短い生涯の間に、論理学・数学・物理学・科学・計算機科学・情報工学・生物学・気象学・経済学・心理学・社会学・政治学に関する150編の論文を発表した。」(高橋昌一郎「フォン・ノイマンの哲学」)

私たちに一番身近なのは「ノイマン型コンピュータ」だろうか。
プログラム内蔵型コンピュータの概念を提唱したのがノイマン。
要するに一台のハードを多様な目的に使うための仕組みのことで、
今のスマホもタブレットもパソコンの基本的な構成法のひとつだ。

数学者は20代のうちに業績を残し、後の人生はオマケになりがち。
しかしノイマンは数学の才能を駆使して、多分野で業績を残し続けた。

その人生に触れてみて、ノイマンが数学の世界に留まらなかったのは、
第二次世界大戦とその後の冷戦のような世界的な混乱のおかげかなと。
軍事関連でノイマンの好奇心を刺激する事例が次々と…という感じ。
あまりいい気分はしないが、歴史を振り返ると残念ながら。。。

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