龍安寺の石庭に思わせぶりに配置された大小15の石。
古来より多くの識者が以下の3つの謎を中心に推考を重ね、
- 何をテーマに設計された石庭なのか?
- 5つの石組みと15の石は何を意味しているのか?
- どのような構図に基づいて石を配置したのか?
その推理をひとまとめにした一冊が、
掲載されている推理の数は54。よくぞここまで編集してくれた!
最近の京都はとにかく混雑がひどい上に、
ホテルも料理も強気な値段設定が多くなった気がして、
すっかり足が遠のいてしまったが、また石庭を訪れてみたいもの。
約10年前、投資を追っかけすぎてアメリカ流の経営学にまで触れ、
こんな方法じゃダメだ!と日本の歴史・文化に興味を持ちはじめた。
あの時、どうしても観てみたい!と思ったのが龍安寺だった。
ブログを書き続けると便利なもので、当時の感想を読み返すことができる。
あの頃は平日の朝一番は空いていて、1時間くらい縁側に座ってのんびりできた。
実際に間近で眺めると、解釈どうこうのものではなくて、なんかこう頭が空っぽになるというか、なんにも考えられない不思議な感じ。きっと魅せる庭、というより、心を落ち着けるために造られた庭なんだ。「美」で測るものではなくて、これが「禅」の世界ってものなのだろうか?
その後、御朱印の存在を知った後に訪れた時は、
これは庭そのものが参拝の対象ということか!と気付かされたり。
結局、実際に訪れると解釈とかどうでもよくなってしまう(笑)
まぁそれが禅の庭の本質なのかもしれないけどね。
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