世界を読み解く方法

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読んだ本と振り返る2016年/人工知能は本当の「知」になりうるか?

今年は人工知能に関する話題を多く見聞きしたような気がする。特に印象的だった本が、将棋ソフトの脅威にさらされる将棋界を描いた一冊。 人工知能 vs 棋士/大川慎太郎「不屈の棋士」もともと人工知能が人間の...
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平等には何の価値もない/ハリー・フランクファート「不平等論」

トマ・ピケティ「21世紀の資本」と翻訳者が同じだし (山形浩生訳)、手軽に読めるページ数だったから手にとってみた哲学書。著者はプリンストン大学名誉教授で専門は道徳哲学。ポイントとなる言葉を引用しながら...
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人は善悪の境界を引くと暴力的になる。

私たちが直面する様々な社会的課題を投資家が解決できるのでは?そんな問題意識を持って、私の元に取材にやってくる方達がいるが、ご期待にそえるような話ができたことがない。もちろんマイクロ投資のような小さな事...
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ネットの評判がリアルを支配する「勝手に選別される世界」

IT革命の恩恵で簡単に多様な情報や価値観に触れられるようになった。私たちの情報収集が受動的ではなく、能動的に変わり、当初の悩みといえばあらゆる分野で「学習の高速道路」が整備され、高速道路を駆け抜けた先...
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未来のことは分からない。その善悪であればなおさらだ。

明らかに人選ミスと思われる有識者ヒアリングを受けた。2050年のあるべき社会・経済の姿を語って欲しいと…。ブログの過去記事を追ってもらえれば分かるとおり、金融危機や3.11を経験したことで、未来が現在...
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弱さは強さの欠如ではない/松岡正剛「フラジャイル」

経済的な合理性・効率性の追求をよしとする社会では、日本人の感覚が滑稽なものに見えるというのが前回の話。弱みを克服しなければ!という思考に陥りがちだけど、そうした物の見方では世界を正しく読み解けないので...
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プラトンの神遊び/ホイジンガ「ホモ・ルーデンス」

ホイジンガ「ホモ・ルーデンス」に触れた記事が最近人気。遊びこそ文化の起源/ホイジンガ「ホモ・ルーデンス」 遊び上手だった日本人/ホイジンガ「ホモ・ルーデンス」 ウェブ上にこの本について言及したページが...
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私たちは「数」で「質」を評価する方法しか持たない

今年注目のイベントといえば、やはりアメリカ大統領選挙。共和党の候補はドナルド・トランプ氏になってしまうのか?正気なのか、はたまた「大衆」に媚を売っているだけなのか…。「大衆とは良い意味でも悪い意味でも...
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セレンディピティを呼び込むアブダクション

野家啓一「科学哲学への招待」を読んでいて、ふと目に止まった一節。「アブダクションの方法は「発見の論理」という観点から注目を集めており、また現代では「セレンディピティ(serendipity)」と結びつ...
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「強さ」よりも「弱さ」で世界を読み解きたい

世間が個人や組織に期待する「強さ」とは、「能力や経験に基づいた将来の成長可能性」なのだろうと思う。そしてそれらを結集し、特に技術や経済を軸に、目に見えないものやあいまいなものを排除しながら、この世界を...
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アイデアは模倣と編集によって生まれる

どうすればアイデアを手にすることができるのか?そんな疑問が生じたとき、誰もが手にすることになる本が、不朽の名著、ジェームス・W・ヤング「アイデアのつくり方」。著者がアイデア作成の基礎となる一般原理。(...
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遠くのできごとに、人は美しく怒る。/石川逸子「風」

ふと目にとまった詩に、人は今も昔も変わらないのだなぁと。遠くのできごとに 人はやさしい近くのできごとに 人はだまりこむ遠くのできごとに 人はうつくしく怒る近くのできごとに 人は新聞紙と同じ声をあげる戦...
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賢者と愚者は紙一重?/ホーフスタッター「アメリカの反知性主義」

1963年に出版された「アメリカの反知性主義」。この中で歴史学者リチャード・ホーフスタッターはこう語る。「反知性主義は、思想に対して無条件に敵意を抱く人々によって創作されたものではない。まったく逆であ...
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引き算思考で勝つ!/桜井章一「努力しない生き方」

先日読んだ、文藝春秋「羽生善治 戦う頭脳」。麻雀の世界で伝説を築いたという桜井章一氏との対談で、羽生さんが熱心に質問したエピソードが紹介されていた。桜井章一? 誰だろう?調べてみると多数の著書があった...
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模倣の幸運な出会いが発明を生む/タルド「模倣の法則」

運の良さだけは誰にも負けない!そう思い込んで生きている私が一番気になるのが、「セレンディピティ(serendipity)」と呼ばれる能力。これまでだいたい2通りの説明の仕方をしてきた。 何かを探してい...
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恋から読み解く、人と世界の関係性/九鬼周造「いきの構造」

日本文化論の古典として有名な「いきの構造」。もちろん「いき」とは江戸時代の美意識「粋」だけど、様々な読み方ができる、なんだか不思議な一冊。九鬼周造は「いき」の特徴を3つに分けている。説明部分をまずは原...
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偶然の幸運をつかむために旅へ!/東浩紀「弱いつながり」

本屋で著者の名前をよく見かけるようになり、 手に取るたびに難しすぎて断念。が続いていた。 でも今回は出だしに惹かれて一気に読んだ。「ネットは階級を固定する道具です。階級という言葉が強すぎるなら、あなた...
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真に持続可能な未来の考え方/ドイッチュ「無限の始まり」

デイヴィッド・ドイッチュ「無限の始まり」。これは私の読書人生で最強に変態な一冊。帯書きにあるように、「物理学、天文学、生物学、数学、コンピューターサイエンス、政治学、心理学、哲学・倫理、美学を統合し、...
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20世紀が残した知性の病/田坂広志「知性を磨く」

著者が指摘する21世紀に克服すべき、20世紀が残した知性に関する3つの病。知と知の分離 = 専門主義の病 知と行の分離 = 分業主義の病 知と情の分離 = 客観主義の病 とても実感があるのでメモがてら...
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今一番、大切な能力「情報を捨てるセンス 選ぶ技術」

2008年に私たちが消費した情報量は1960年代の3倍。それが2020年には現在の44倍になる見通しだという。そんな今の時代にピッタリのタイトルの本。著者のノリーナ・ハーツはイギリスの経済学者で、英語...