先日読んだ、文藝春秋「羽生善治 戦う頭脳」。
麻雀の世界で伝説を築いたという桜井章一氏との対談で、
羽生さんが熱心に質問したエピソードが紹介されていた。
桜井章一? 誰だろう?
調べてみると多数の著書があったので、
なんとなく良さそうな本を一冊、図書館で借りてきた。
- 桜井章一「努力しない生き方」
勝負の世界で成功を収めた人が、
こんなタイトルの本を書くと嫌味に聞こえる。
でも著者は「努力」の対義語を「工夫」と捉え、
力むことで思考の柔らかさが失われると指摘する。
- 努力しない(力が入ったら疑え)
- 頑張らない(頑張ると柔らかさを失う)
- 満たさない(何もない状態は豊かである)
- 相手を読まない(分析したらそこで終わりになる)
- 絶対を求めない(アバウトなほうが的を射る)
- 急がない(ゆったりすると物事を鋭くつかめる)
- 意味を求めない(意味のないところに可能性がある)
- 自由を求めない(自由はルールの中にある)
- 尊敬しない(尊敬は学びの機会を奪う)
- 貫かない(多様性を生きるとキャパも広がる)
- 運を求めない(運を意識する人に運はこない)
- 集中しない(集中は丸く広げていく)
破綻しやすい足し算的な発想や生き方ではなく、
「~しない」という引き算思考が人生を豊かにすると説く。
引き算の美学。
私が日本文化を追い求める中で見つけたキーワードだ。
引き算思考は日本人の感覚にあった生き方かもしれない。
コメント
いつも楽しく読ませていただいています(*^_^*)
この考え、いいですね(*^_^*)
自分にあてはめて考えてます(*^_^*)