2008年に私たちが消費した情報量は1960年代の3倍。
それが2020年には現在の44倍になる見通しだという。
そんな今の時代にピッタリのタイトルの本。
著者のノリーナ・ハーツはイギリスの経済学者で、
英語の原題は、
EYES WIDE OPEN
How to make smart decisions in a confusing world
各章最後に書かれた要約の一部を私なりに高速編集した。
参考にしたものの、原型をとどめていないので悪しからず。
無常迅速な世界を読み解くための方法
- 意識・無意識を問わず、私たちは一日に一万件もの決断をしている。
- だから普段の意思決定の方法を今一度、考え直してみるべきだ。
- 自分が信頼、尊敬しているのは誰か? 影響を受けすぎていないか?
- 時間と心の余裕がなければ、賢明な意思決定などできないだろう。
- 未来は予測できない。ならば思わぬ出会いを楽しもう。
正しい情報を見落とさないための方法
- 目を引くデータが真実とは限らない。引用元を確認せよ。
- 数字は引用者が主張したい部分しか語っていない。全体ではない。
- 楽観主義は天才の源だが、単なるお気楽バカなこともある。
- 自分の信条を裏付ける情報ばかりを求めれば、真実から遠ざかる。
- のんびり考えること。そうすれば多くの選択肢をもって物事に臨める。
- 過去が現在や未来を約束するものではない。過去にこだわるな。
- 常に自分の関心や能力を広げる努力をしよう。
盲目的に専門家に従わないための方法
- 専門家からは部分を学び、全体を構築するのは自分自身だ。
- 肩書きを隠したら、その人の話は信用できるだろうか?
- 無知の知。己の限界を認める専門家こそが本物だ。
自分の脳を正しく働かせるための方法
- 一日三食と十分な睡眠が頭脳を明晰にしてくれる。
- 喜怒哀楽の感情に振り回されているときの意思決定を控えよう。
- 決断後に一晩寝てから行動するくらいの余裕を持とう。
- 場合によっては決断の量を減らすことも考えるべきだ。
烏合の衆にならないための方法
- ネット上には利用者の好みを判断して表示する機能が満載だ。
- だから情報収集が受動的にならないように注意しよう。
- ソーシャルメディアを使うなら、似た者同士で群れてはならない。
- チームで行動するときは、多様性のあるメンバー構成にしよう。
IT革命の恩恵で多様な情報や価値観に触れられるようになったが、
それで幸せになったかというと、実は難しい世の中になった。
人生の転機で選択肢を切り捨て、1つの道を選んだとしても、
自分の捨てた道で誰かが成功した姿を目にしてしまったりする。
選ばなかった過去は美しく見えるから、後悔しやすくなった。
自分の外側の情報量が増えれば増えるほど、
自分の内側に確かな価値観が必要になってくるのだ。
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