日本文化探究の旅

日本文化探究の旅

西明寺。鎌倉時代建立の本堂の柱に飛鳥時代の仏画?

建造物の国宝指定第一号となった本堂が残る西明寺。土曜日のお昼すぎなのに、参拝者が他に誰もおらず、御住職の解説付きで、ゆっくり国宝を堪能することができた。京都や奈良であれば、人がワラワラいるような場所で...
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金剛輪寺、百済寺。これは信長が燃やすよなぁ…

今日9月30日は織田信長が比叡山延暦寺の焼き討ちした日。信長はこの他にも近江内の寺院を燃やしまくっている。先週訪れた金剛輪寺、百済寺も信長に焼かれており、信長への恨みのこもった解説文が掲示されていた。...
食文化と美食探訪

湖里庵。知的好奇心が暴走する美食・絶景宿!

湖里庵(こりあん)。琵琶湖の北。かつて敦賀からの物資を京都へ輸送する要衝の地だった海津港。そのすぐそばで江戸時代から続く鮒寿し屋「魚治」が営む宿。2018年の台風被害で全壊するが、2021年に復活。2...
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伊勢参り・熊野詣の御朱印をふりかえり

長期旅行の楽しみの一つは御朱印めぐり。いただいてきた御朱印をふりかえって雑感。 伊勢神宮関連の御朱印は簡素。引き算の美学なのか、参拝者が多いからなのか。   COVID-19襲来以降の傾向なのか、書き...
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熊野詣。観光気分で訪れたら過酷だった。

久しぶりに歴史・文化探求の旅に出かけた。伊勢参りと熊野詣がメインだったのだが熊野が過酷だった。 熊野古道を歩いてみたいなと思っていたが、終わりの見えないゴツゴツの岩に恐怖して早々に断念。 神倉神社を参...
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利休と織部が目指した茶道具改革は失敗?

先日はじめて徳川美術館を訪れた。ここでは尾張徳川家に受け継がれてきた美術品が展示されている。 特別展が「殿さまとやきもの-尾張徳川家の名品-」で、ここまで量の茶道具が一同に会した展示は初めて!というほ...
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観光資源を生かし切れない近江八幡。それは滋賀県全体の課題。

旅に出るときは神社仏閣・史跡にしか興味を示さない私だが、今回、滋賀県を巡るにあたり、必ず行ってみたかったのが、たねやグループの「ラ コリーナ近江八幡」。 もともと地元のデパ地下で、たねやの和菓子をよく...
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おみくじの起源は比叡山延暦寺?

比叡山延暦寺を散策中に「おみくじの元祖」という解説看板と、「おみくじ発祥之地」という石碑に出会った。 元祖とか発祥とか言われると本当なのか?と調べたくなってしまう。 古来より吉凶を占うためにいろいろな...
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長命寺。古来より続く琵琶湖の絶景。

長命寺。縁起の良い名称だ。 現在は車で途中まで登ることができるため、参拝は簡単だが、本来は808段の石段を登らなければ本堂にたどり着けない。かつては自分の足で登り切ることができるかどうかで、自らの健康...
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日本最古の鉄道駅舎が残る長浜。かつては栄えたが…。

長浜から船に乗って、琵琶湖上の竹生島を訪問する予定が、台風一過の強風で船が欠航になるというアクシデントに見舞われた。 暇になって長浜の街をブラついて発見したのが「長浜鉄道スクエア」。なんとこの建物は1...
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安土城跡を訪れて感じた信長像

安土城跡の散策が予想外に辛かった。もちろん訪問当日が運悪く、気温30度近かったこともあるのだが、以下のような事前の勝手な思い込みがあった。信長は経済政策重視した人だから、そんなに高い山に拠点を置かない...
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今も地元で愛される中江藤樹の教え

琵琶湖をグルッと一周する旅の中で、中江藤樹(1608~48)が私塾を開いた地にたまたま出会った。 高島市の「藤樹の里」という道の駅に立ち寄った際に、あれ? 藤樹って内村鑑三「代表的日本人」に出てくるあ...
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琵琶湖の名称の由来。形? 弁財天?

さらに近江旅の予習中。「覇王 信長の海 琵琶湖」を読んでいて気になった琵琶湖の名称の由来。琵琶の形に似ているから?Wikipediaにはこんな風に書かれていた。古代には、都から近い淡水の海として「近淡...
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石垣職人・穴太衆の原点は古墳?/白洲正子「近江山河抄」

近江旅の予習に白洲正子「近江山河抄」を読んだ。歴史を巡る旅をしたい私にとって素晴らしいガイドブックだが、1972年の連載をまとめた本なので、風景の記述には期待薄だろうか。それでも近江八幡の長命寺には足...
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出雲大社・伊勢神宮・女狭穂塚古墳の二等辺三角形

1988年に出版された渋谷茂一「巨大古墳の聖定」。 「聖地の位置の選定=聖定」には何かしらの意味があるに違いない!と古墳・神社・山頂などを直線で結ぶと様々な図形が現れることを紹介する。 世界遺産登録の...
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西都原古墳群をめぐって、旧名称の「斉殿原」が気になった。

宮崎で西都原古墳群を鑑賞してきたので復習にと、 北郷泰道「西都原古墳群―南九州屈指の大古墳群」 東憲章「古墳時代の南九州の雄 西都原古墳群」といった本を読んでいるのだけど、なんとなくモヤモヤして、頭が...
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霧島の巨石信仰の地を結ぶと北斗七星に

昔々のベストセラー、グラハム・ハンコック「神々の指紋」では、ギザのピラミッド群は紀元前1万450年の天体図になっている、なんて説が示された。※三大ピラミッドはオリオン座の3つの星に対応 日本で似たよう...
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厄年に阿波岐原のみそぎ池

厄年は役年?ゴールデンウィークの旅の最中、神社の立て看板を見て、今年、本厄の数え年42歳にあたることを知った。 前回の本厄は数え年で25歳の時(2002年)になるらしい。 この前年秋頃からの1年間は、...
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仙洞御所の一升石は贅沢すぎる?

1630年に後水尾上皇の御所として完成した京都御所内の仙洞御所。仙洞とは仙人の住処のことで、天皇を退位した上皇や法皇の御所を指す。御所そのものは焼失し、現在は小堀遠州による庭園が残されているが、手間の...
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平安時代の道幅を体感できる櫛笥小路

平安京遷都直後の796年に造営がはじまった東寺。現在の京都は御所をはじめ中心が東にずれてしまっているが、東寺は創建当初と変わらぬ場所にそのまま残っている。しかし一番の見所は国宝の五重塔や金堂よりも「道...