霧島の巨石信仰の地を結ぶと北斗七星に

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昔々のベストセラー、グラハム・ハンコック「神々の指紋」では、
ギザのピラミッド群は紀元前1万450年の天体図になっている、
なんて説が示された。※三大ピラミッドはオリオン座の3つの星に対応

日本で似たような話と言えば、
九州の霧島周辺で巨石を祀る神社を線で結ぶと北斗七星が現れ、
柄杓の水で高千穂峰の火山を鎮めようとした
という説がある。

簡単に図解すると以下の通りで、
名称を記載した3つの神社を参拝してきた。

霧島の北斗七星

いずれも長い石段の先に社殿があり、
参拝者に媚びを売らない、突き放した造りの神社は久しぶり。

東霧島神社

石段がキツい神社では出雲の韓竈神社が群を抜いているが、
東霧島神社もなかなかにワイルドだった。
見上げても石段しか見えず、心が折れそうになった。

この神社には石段の上と下に1つずつ巨石が祭られており、
石段の下の巨石はイザナキの涙が固まったものとされていた。

霞神社

霞神社は山の中腹まで車で昇ることもできるが、
それでも目的地である山頂の岩座はかなり遠くに見える。

山頂の岩座に住む白蛇様と出会えると幸運を授かるとされ、
地元の方でもめったに拝むことができないそうだが、
この日は運良く岩の割れ目からその姿をかいま見ることができた。

皇子原神社

北極星に位置するこの神社には巨石は存在せず、
祠の裏側に火山の噴石のような石がふたつあるだけ。
しかもすぐそばでゴーカートが走っていて、ん?という印象の神社。

上記の論文によると北斗七星の並びで唯一ズレるのがこの地。
霧島連峰に最も近いため、噴火の影響を受けて本来の所在地とは別なのかも。

自然災害と神武東征

昨日は阿波岐原と日向灘地震の関連をまとめたが
今朝、この地方で震度5弱の地震が起こって驚いた。

また巨石信仰と北斗七星の関連はともかく、
霧島連峰の噴火には悩まされたことだろう。

古事記では初代天皇の神武天皇が日向を発ち、
大和を征服して橿原宮で即位するまでの軌跡が描かれる。
はるか東の大和を選んだ理由はよく分からないが、
日向を後にした背景には天災があると考えて間違いないだろう。

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