名言・名文

名言・名文

瀬戸内寂聴「いま、釈迦のことば」

なぜか私の周りで釈迦(仏陀)が流行っている。 わずか1週間の間に2人から 手塚治虫の「ブッダ」を読んでインドの勉強します! 釈迦を学ぶなら中村元の本がお薦めです! なんて話をされ、知を求む人に囲まれて...
古典に学ぶ人生論

世阿弥の年齢別人生論/風姿花伝・年来稽古条々

2年前に紹介した内容だけど、最近になって心から反省し、 世阿弥を例に「やはり人生50年だ!」と周囲に力説してるので再編集。 能の大成者、世阿弥の書いた能楽論「風姿花伝」。 その第1章に掲げられる「年来...
名言・名文

テニスン「ユリシーズ」

リーマン・ショック後のアメリカの動向を見つめていたとき、 ふと出会い、ここで紹介したテニスンの詩「ユリシーズ」の一節。 よく分からないけど、最近アクセスが急増しているので再編集。 Thongh muc...
名言・名文

ロジェ・カイヨワの「遊び」の定義

フリードリッヒ・フォン・シラーがこんな言葉を遺したんだとか。 「人間は文字通り人間であるときだけ遊んでいるのであって、遊んでいるところでだけ真の人間なのだ。」 時間を忘れて何かに夢中になってしまう… ...
お薦めの本

岡倉天心「茶の本」の美文集

「不完全の美」をテーマにした昨日の記事を書く際に、 編集の過程でこぼれ落ちてしまった美文をまとめて紹介。 "Tea is a religion of the art of life. The beve...
お薦めの本

羽生善治「直感力」

守破離。 既存の型を守り、型を破って外に出て、型を離れて新たな型を生む。 「離」の局面で必要なものは? 学習の高速道路。 ネットの進化によってひかれた「知」の高速道路。 走り抜けた先の大渋滞で、烏合の...
名言・名文

専門的な知識・経験と無知の知

分かったふりをしている人よりも、自らの無知を自覚し、 知を愛し求め続ける者こそが、本当に知恵のある人間。 ソクラテスの「無知の知」を簡潔に言うとこんなところか。 でもユリウス・カエサルも指摘するとおり...
名言・名文

人生は築くものではなく流れゆくもの

先日のセミナーにご参加いただいた方から不思議な取材依頼。 「これまでどんな人生を送ってきたのかインタビューさせてください」 とりあえず明日に備えて、イベントを年表形式にまとめながら… やはり人生は築く...
名言・名文

ゴーギャンの涼やかな人生観

いよいよ今週、セミナー開催♪ 登壇者がブロガーだけで、しかも有料でどうなるかな? と少し不安だったけど、ご参加予定の方が50名に届きそう。 先週、主催団体のサイトにコラムを寄稿して宣伝活動も終え、 後...
日本の美意識

一期一会の来歴/茶人・井伊直弼

茶道を表す有名な言葉といえば「一期一会」。 この来歴に意外な人物が登場するのはご存じだろうか? 村田珠光 → 武野紹鷗 → 千利休 と茶道の歴史は流れるが 紹鷗が茶会に招かれたときの心得として、 「一...
デカルト「方法序説」

世界を読み解く方法/デカルト「方法序説」

直感や創造性にロマンティックな信仰をよせる者は肩身の狭い時代。 今の社会が期待しているのは、合理的で論理的な考え方だから。 そんな思考法の出発点は、やはり17世紀のデカルトだろう。 「方法序説」をパラ...
名言・名文

墨子の兼愛・貴義と直江兼続

湯浅邦弘「諸子百家―儒家・墨家・道家・法家・兵家」を読み、 諸子百家を俯瞰してみて、やっぱり墨子の思想がいいな、と思った。 春秋戦国時代の混乱の中、「兼愛」を説いた異色の集団、墨家。 家族、国家の枠を...
パスカル「パンセ」

「考える葦」を文脈から読む/パスカル「パンセ」

今月のNHK「100分de名著」はパスカルの「パンセ」だった。 やっぱりラストは「考える葦」で有名な断章347が紹介されたけど、 パスカルの意図を正しく理解するには前後も読みたいところ。 考えが人間の...
名言・名文

知性の限界/ユクスキュル「環世界」

ユクスキュル。生物哲学者と呼ぶのが正しいのかな。 「環世界"Umwelt"」って概念は様々な分野に問いを投げかける。 環世界の考え方を私なりに簡単にまとめると、 すべての生物は知覚の枠内でしか世界を認...
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名著の中の羊羹(ようかん)/草枕、陰翳礼讃

ふいに冷蔵庫でよく冷やした水羊羹が食べたくなったので、 羊羹の美学でも編集してみようと思い立った。 羊羹には奇妙な来歴がある。 もともとは中国の料理で、羊(ひつじ)って字のとおり、 羊肉でとったスープ...
名言・名文

ダーウィン「種の起源」の名言は、後世の誤った要約?

「美は命を絶やさないための手段のひとつであり、美に対する愛情は人間の生物学に深く根ざしているのだ。」 ---ナンシー・エトコフ「なぜ美人ばかりが得をするのか」P268 なんて本を読んで以来、生物学に少...
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遺伝子は意思を持った意伝子なのか?

「人が美しいと感じるもの=遺伝子を残すのに最適」 を説く本を読み、 なんか遺伝子が過大評価されているような変な感じがあった。 リチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」が注目されてからかな。 遺伝子の...
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桜の樹の下には屍体が埋まっている!

梶井基次郎のエッセイ「桜の樹の下には」はこうはじまる。 以後の桜に関する文学に影響を与えたとされる1928年の作品。 怪しくも美しい桜の魅力を表した名言だ。 ただ著者が肺結核を患い、まもなく亡くなって...
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敬天愛人-西郷隆盛の遺訓

とある本屋さんの依頼がきっかけで推薦した3冊の本。 内村鑑三「代表的日本人」の売れ行きが芳しくないらしい。 私が西郷隆盛の心を知り、上杉鷹山と出会ったのはこの本だった。 内村は西郷隆盛をその遺訓ととも...
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ブータン国王の日本礼賛

ブータン国王夫妻が来日の日程(新婚旅行?)を終えて帰国の途に。自国のすばらしさを自ら認識することが、どうにも苦手な日本人にとって、ブータン国王の国会での演説は、大変ありがたいものだった。感謝。演説の気...