ロバート・レコード「知恵の砥石」にこんな記述があるという。
「~に等しい」という言葉をうんざりするほど繰り返さないために、私が仕事でよくつかっているとおり、1対の平行線、つまり同じ長さの2本線 = を使うことにする。2つのものとして、これ以上等しいものはないからだ。
数式の等号(イコール)はここで生まれた。1557年のことだ。
プラス、マイナス記号についても同じ頃、欧州で生み出され、
イギリスに初めて紹介したのはロバート・レコードだったとか。
そんな遅かったの?との驚きと、やはりルネサンス期という不思議。
- コペルニクス「天体の回転について」(1543)
- ヴェサリウス「ファブリカ(人体の構造)」(1543)
- カルダーノ「アルス・マグナ(大技法)」(1545)
このへんが数学や天文学、医学が中世へ別れを告げた境界線。
前と後とで決定的に世界が変わる時期に出たものは、
以後何百年も光り続け、今なお世界で影響を持ち続ける。
日本史でも応仁の乱前後が特別重要なように、
ヨーロッパはやっぱりルネサンスなんだろうなぁ。。。
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