知性の限界/ユクスキュル「環世界」

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ユクスキュル。生物哲学者と呼ぶのが正しいのかな。

環世界“Umwelt”」って概念は様々な分野に問いを投げかける。

環世界の考え方を私なりに簡単にまとめると、
すべての生物は知覚の枠内でしか世界を認識できない、ってこと。

私たちが「客観的」だと信じている、この目に映る世界は、
世界全体から「主観的」にある一部分を型抜きしたものにすぎない。
日高敏隆氏の言葉を借りれば「イリュージョン」なのだ。

人間も人間以外の動物も、イリュージョンによってしか世界を認知し構築し得ない。そして何らかの世界を認知し得ない限り、生きていくことはできない。」-日高敏隆「動物の人間の世界認識」P195

私は経済方面で「○○分析」というものにイリュージョンを見た。
情報やお金が瞬時に飛び交い、複雑に絡み合う現代社会において、
認識できた現象や数字だけを抜き出しても、主観的にしか語れない。
数式が絡む分析手法にも「生きていないもの」を扱うような違和感がある。
分かりやすい「意味」や「型」を求めるあまり、結局何も分からなくなった。

こんな調子で私にとって投資が「語りえぬもの」になってちょうど1年
意外とブログは続いたね。投資本の出版はうまく進まなかったけど…

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