酒井雄哉・茂木健一郎「幸せはすべて脳の中にある」

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酒井雄哉さんは、天台宗大阿闍梨という難しい肩書きのスゴイお坊さん。
昨年読んだ「一日一生」が素晴らしかったので、旅の友に連れてった。
脳科学者の茂木健一郎さんが質問して酒井さんが答える、って形の対談集。

茂木さんの「どうしたら人間は幸せになれるのでしょうか?」という問いに、

簡単ですよ。今いるところが一番幸せだなと思っていればいいんだと思います。…幸せなのに、それに気づかず、もっと幸せになりたがるから、自分の本当の幸せが幸せじゃなく思えてしまう。ほかから見たらうんと幸せかもしれないのに。自分の欲だな。」P184

最近、少し考えすぎた。
おそらく普通の人生にはもう戻れない。ならばこの先どうしよう?って。
じっとしていると考えて疲れちゃうから、京都へ2回も旅立ったのだ。
京都の禅寺のお庭を眺め、頭が空っぽになってたところで、酒井さんのいい話。

そうだよね。私はいつだって周りの人たちがうらやむほど幸せ。
ついでにとびきり運もいい。困ったときは必ず誰かが助けてくれるから。
今までどおり、好奇心旺盛に生きていれば、幸せと偶然の出会いに恵まれるはず。

あと今後の生き方のヒントとしては、

大成しなくたっていいんだよ。人間らしくね、何かで社会に貢献できるような道を選ぶことができると思うんだけどもね。」P94

己を忘れ、他を利する「忘己利他」が一つのシンボルになっているんです。あくまでも、自分というものは全部社会にささげなさい、その後に余力があったら自分のことを考えなさいっていうことなんですね。」P142

自分のことを考えても、何か答えが出るわけじゃないし、ぜんぜん楽しくない。
それだったら、思い切って自分のことはすべて後回しにしてしまう。
私はもう十分幸せって割り切れるなら、そんな生き方もできるよね。

まっとうな人生をすごしていれば、社会人10年目の春を迎えてるはず。
同世代は、すでに部下がいたりして、責任ある地位で働いているのかな。
私には、肩書きも資格も経験も、これといったものは、なんにもない。

でも、こんな私に価値を見出して、頼りにしてくれる人もちらほら現れる。
社会のためとか大きなことは言わず(というか社会貢献だなんて荷が重いでしょ…)
そんな人たちの幸せや成功を願い、私にできる小さなことに心を込めて。

まぁ、しばらくはこんな調子で。

幸せはすべて脳の中にある 幸せはすべて脳の中にある
(2010/02/12)
酒井 雄哉 茂木 健一郎
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コメント

  1. risky より:

    興味深い記事をありがとうございます。
    ちょうど最近読んだ斎藤一人『微差力』に
    似たようなテーマの話があったので、以下に引用します。
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    冷たいようですが、まず自分を助けてから人を助けるようにしないと、いい知恵は出ません。
    脳の構造はそうなっているんです。自分の脳は、まず自分を守る構造になっているのです。
    だから、愛というのも、日ごろから「自分はなんとか食べていけるようになって、しあわせ」
    になったら、その次は「他の人がしあわせになるようにして」と、順番があるんです。
    みんな、自分のことをうんと忘れてる人を見ると、「エライな」「スゴイな」みたく思うけど、
    自分も愛さないで人を愛するなんて、できないんですよ。
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  2. まろ@管理人 より:

    引用の貼り付けありがとうございます。
    人は幸せかどうか、自分自身で判断するのが苦手のような気がします。「身近な人の幸せを考える心の余裕」みたいなのが、私たちの幸福なのかもしれません。