杉山久仁彦「虹の文化史」

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グラフィックデザイナーが編集した「虹」にまつわる豪華本。

執筆、組版、装丁と一人ですべてやってしまうこだわりよう。

ただデザインが美しいだけでなく、内容も素晴らしい。

帯に収録されている全項目が掲載されているので紹介すると、

虹の文化史・帯

古今東西あらゆる分野のあらゆる文献の記述・図を集め、

とくに西洋史の「虹」の科学・思想の系譜を読み解く上で、

この本を超えるものは、この先出てこないかもしれない。

デザイナーとして「色」に関心をいだき、資料を集めるうち、

「虹」に関する良い本がないから、自分が作ってしまえ!

という著者の情熱によって完成した脅威の一冊なのだ。

虹は決して「光」の科学に留まるものではなく、

神々の世界との架け橋、といった宗教・神話の側面を持ち、

国によって何色見えるかの違いは言語の違いでもある。

また私たちは眼の中に「虹彩」という内なる虹を持っている。

あらゆる分野の交差点に立つ「虹」を編集した本書は、

虹を調べようとするすべての人が手にとることになるだろう。

図説 虹の文化史 図説 虹の文化史

(2013/12/25)

杉山 久仁彦

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