エンデ「モモ」は実は貨幣経済批判がテーマ?

ミヒャエル・エンデモモを読んで、時間の大切さがテーマの本だと思った。
そう記事にしたところ、ヒントをいただいてもっと深いことが分かってきた。
今のところ認識したのは、
「モモ」のメインテーマは実はお金?
エンデはファンタジー小説家ではなく貨幣経済研究家?

エンデのインタビューにこんな一節
「私の見るところ、現代のお金が持つ本来の問題は、お金自体が商品として売買されていることです。本来、投下代償であるべきお金が、それ自体が商品になったこと、これが決定的な問題です。そのことにおいて、貨幣というもののなかに、貨幣の本質をゆがめるものが入るのではないでしょうか?」

また最初に「モモ」の隠れテーマに気づいた経済学者ヴェルナー・オンケンは、
「灰色の男たちは、不正な貨幣システムの受益者にすぎない。その貨幣システムは、本来、人間に備わっているものではなく、自然界の外にあって、貨幣を凍結させる機能をもつものである。自然に適合した貨幣システムが実現して、灰色の金利生活者たちが利子を通じて人間から時間を盗むことができなってしまえば、彼らは、人間存在としてではなく、不正なシステムの受益者として安楽死を受け入れなければならない。」

様々な意見を踏まえて「モモ」をざっと読み直したところ、
この物語の灰色の男たち(時間泥棒)が、お金そのものではないかと感じた。
お金に時間を搾取される人間への批判を込めた話。そんな感じ。
いずれにせよ子供向けとバカにせず、エンデモモを一度読んでみて。

参考図書
 河邑厚徳「エンデの遺言-根源からお金を問うこと」
 境毅「『モモ』と考える時間とお金の秘密」

関連リンク
エンデの遺言―根源からお金を問うこと」(ゲゼル研究会/1999年NHKスペシャル)
哲学者としてのミヒャエル・エンデ」(Miguelの雑学広場)

コメント

  1. 「モモ」は遥か昔に呼んだ記憶があります。・・・が、そんな深いテーマが隠されていたとは気づきませんでした(子供だったからしょうがない?)。
    今度図書館で探して見ます。ちょっと気恥ずかしいですけれど(笑)

  2. まろ@管理人 より:

    エンデって人は貨幣のあり方についてかなり研究してたみたいです。使わないとだんだん価値が減っていく老いる通貨とか、深入りするとかなり面白いです。

  3. しょういち より:

    私が「モモ」を読んだときには、時間泥棒が徴税権をもっている人たちのように感じました。
    そして、働いている人たちは所得にあわせて所得税を取られている人たちのように感じました。

  4. まろ@管理人 より:

    しょういちさん、それって何歳の時に?
    私なんぞ30歳で読んで、指摘されるまで全然気がつきませんでした(笑)