困った脳の働きを手なずけるために/鈴木宏昭「認知バイアス」

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私たちの行動の中に現れる偏りや歪み「認知バイアス」。

進化の過程で手に入れた有益な能力ではあるけれど、
長所と短所はつねに表裏一体の関係にある。

鈴木宏昭認知バイアスで取り上げられた、
私たちの困った脳の働きは以下の一節にまとめられている。

「人の知覚はとても限定的だし、記憶も俵く脆い。知性の根幹をなす概念も時にわずかなサンプルから作り上げられてしまい、偏見や差別を生み出す。推論や意思決定などの思考も表面的な特徴に惑わされ、本質を見損なうことがある。人間に固有の言語というものも、現実を酷く歪んだ姿で捉えることを増幅し、記憶や思考を阻害する。他者は人をおかしな方向に導き、不合理、非道徳的な集団意思決定を生み出す。」P218

またCOVID-19の情報があふれている今、
とくに注意したい心の動きを図にしておくと、

投資を続ける上でも重要なこの手の本は、
ノーベル経済学賞を受賞したカーネマンの名著「ファスト&スロー
をはじめ、あまた出版されている。

本当は一冊を繰り返し読んだ方がいいのだろうが、
再読すると無意識のうちに読み飛ばしてしまったりする。
これも認知バイアスの一種なのかもしれない。

ゆえに良書と噂を聞けば、浴び続けることで、
頭の片隅にとどめておく努力をするしかないように思う。

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