社会や政治の問題など

お薦めの本

二度と訪れることはない高度成長という奇跡/マルク・レヴィンソン「例外時代」

みすず書房が翻訳出版する経済書がおもしろいことに気が付いた。最近再読したピケティ「21世紀の資本」に続いて手に取った、シュトレーク「時間かせぎの資本主義」が共にみすず書房の出版だった。ほかにもおもしろ...
お薦めの本

プラネタリー・バウンダリーとは?/ヨハン・ロックストローム「小さな地球の大きな世界」

先日、地球環境研究の国際プラットフォーム「Future Earth」の谷淳也さんにお目にかかり、ご紹介いただいた一冊。ヨハン・ロックストローム「小さな地球の大きな世界」日本のプライベートバンク事業請負...
文化で読む日本経済

家計貯蓄率の国際比較 1989~2018年

OECDのデータを紹介したこの記事が引用されることが多いので更新。平成元年の1989年からの30年間のデータで編集しなおした。なぜかイギリス、フランスのデータは2015年で途切れてしまっている。主要先...
お薦めの本

愛と平和を説きつつ戦うのはなぜ?/石川明人「キリスト教と戦争」

なぜキリスト教は愛と平和を説きながら、戦争ができるのか?そんな素朴な疑問をキリスト教徒の著者が読み解く、石川明人「キリスト教と戦争」が興味深かったのでメモ。現在のカトリック教会の戦争に対する立場現在の...
お薦めの本

エシカル消費よりも寄付の選別に頭を使え!/ウィリアム・マッカスキル「効果的な利他主義宣言!」

本屋でたまたま手にとったウィリアム・マッカスキル「効果的な利他主義宣言! 慈善活動への科学的アプローチ」目次を開いて飛び込んできた文言にビックリ。第8章 搾取工場の商品を避けるべきでない道義的理由これ...
日本の歴史と文化

ルターとトランプ、カルヴァンと行基がなんとなく似ている。

マックス・ヴェーバー「プロ倫」の再読のついでに、ルターやカルヴァンの宗教改革を思い当たる話と結びつけてみる。ルターとトランプルターがラテン語の聖書をドイツ語に翻訳したことは、ローマ・カトリックのエリー...
社会や政治の問題など

種子法廃止と食物のタネをめぐる現在の問題点

2018年4月1日付けで廃止となった主要農作物種子法。避難する声が多いように思うが、そもそも種子法がどういう法律なのかよく分からないので、 農文協ブックレット「種子法廃止でどうなる?」簡単そうな本を買...
社会や政治の問題など

殺人件数と経済成長率

妙な殺人事件のニュースが増えるとアクセス数が増える記事。 2007年までだった統計データを新しいものに差し替える更新をした。おそらく殺人事件のニュースを多く目にすることで、 バブル崩壊後に殺人が増えた...
社会や政治の問題など

希望の党の失速がもたらした未来への希望

10月24日まで続いた日経平均連騰の最長記録は16営業日でストップした。これほど連騰が続いた要因を考えることは後知恵にすぎないが、22日投票の衆議院選に向けての「希望の党」の失速が背景にあるのではと。...
社会や政治の問題など

平成期の政治的な負のスパイラルを振り返る。

まもなく「平成」が終わるので、この時代を振り返る本はないかな?と探していて出会ったのが、小熊英二 編著「平成史」政治の章を読んでいて、あまりの変わらなさに驚かされる。新政党が作られては消えていく原点と...
社会や政治の問題など

天皇退位をめぐる元号の縁起と憲法改正

2018年12月末あたりに今の天皇が退位する方向で話が進んでいる。ここが日本の転換点になるかもしれない。そんな覚え書。平成という元号の呪縛が終わる「平成」という元号は縁起が悪かった可能性がある。バブル...
社会や政治の問題など

BSEの時と似ている豊洲市場問題

豊洲の地下水問題とBSE問題豊洲移転騒動にふとBSE(狂牛病)問題を思い出す。日米の貿易摩擦にまで発展した論点が、20ヶ月齢以下の牛はBSEにならないから輸入しろと迫るアメリカ 全頭検査なしには牛肉を...
社会や政治の問題など

年金制度が金融市場と後進国を蝕んでいる?

最近、株式投資の未来像が自分の中でうまく描けなくなってきた。以前こんな図とともに「自分さえ儲かれば」の投資はダメだと説いた。 でも社会の仕組み上どうしても「投資家」の要求がとおりやすい。高齢化社会では...
名言・名文

政治は国民を映す鏡/サミュエル・スマイルズ「自助論」

サミュエル・スマイルズの遺した不朽の名著「自助論」。この中に政治は国民を映す鏡であると指摘したくだりがある。「一国の政治というものは、国民を映し出す鏡にすぎません。政治が国民のレベルより進みすぎている...
お薦めの本

不妊症の野菜を食べ続ける人類の未来は?/野口勲「タネが危ない」

ADMへの投資をはじめたのを機に農業ビジネスを探究している。 その中で知ってしまった野菜のタネに関する恐るべき現状。 固定種とF1種 タネには大きく分けて、固定種とF1種の2種類があり、 固定種…地域...
社会や政治の問題など

格差社会は「お金を儲けたい」という欲望の結晶

「格差」についてどう思われますか?今流行の質問を受けたけど、正直何とも言えない。結局のところ、大多数の人が格差社会を望んでいると思うから。「典型的な現代人が金で手に入れたがっているものは、もっと金をも...
社会や政治の問題など

住友化学が抱えるミツバチ失踪の巨大リスク!

コーポレートガバナンスの優等生だった東芝が不正会計。鬼怒川決壊時にヘーベルハウスで名をあげた旭化成は、建築偽装でジェットコースターのように信用が地に堕ちた。次に来そうなのはどこか?私の本命は住友化学だ...
社会や政治の問題など

増えすぎた森林の副作用/太田猛彦「森林飽和」

人里への熊の出没、海岸道路の崩壊、花粉症…。これは19世紀には「はげ山」だらけだった山林が回復し、土砂災害、洪水氾濫災害、飛砂害の減少と引き替えに起きた副作用だった。「質」はともかく日本の森林の「量」...
めくるめく和歌の世界

模倣と創造のあいだ。藤原定家の本歌取り。

創造は模倣から生まれるものだ。でもどこまでが模倣で、どこからが創造なのか?歴史・文化に答えを求めれば、和歌の世界に「本歌取り」と呼ばれる技法がある。百人一首の選者、藤原定家が得意としていた、過去の名歌...
社会や政治の問題など

憲法に目を向けなければならない不幸

実は大学は法学部だったので、大学1年生の以来、約20年ぶりに日本国憲法を熟読した。世間では憲法改正が話題になっているけど、ふと思う。「そもそも憲法ってなんだろう?」と。憲法前文の末尾にはこんな記述があ...