コーポレートガバナンスの優等生だった東芝が不正会計。
鬼怒川決壊時にヘーベルハウスで名をあげた旭化成は、
建築偽装でジェットコースターのように信用が地に堕ちた。
次に来そうなのはどこか?
私の本命は住友化学だ。
ミツバチが大量に失踪する現象はご存じだろうか?
蜂群崩壊症候群(Colony Collapse Disorder)と呼ばれている。
2006年にアメリカで、日本でも2009年から確認されている。
世界の果物や野菜の3分の1がミツバチの受粉に依存しており、
その仕事量を経済的価値に置き換えると約37兆円に及ぶという。
そしてとくに私の大好物のトマトが深刻な打撃を受けてしまう。
ミツバチが消える原因の全体像を捉えるのに分かりやすいのが、
マーラ・スピヴァク「ハチが消えつつある理由」(TED2013)
下記の4つの要因が絡み合っており、
- Flowerless landscape(花のない土地の増加)
- Monocultures(合成肥料を用いる農業への転換)
- Pesticides(殺虫剤)
- Diseases Parasites(ダニによるウイルス感染)
殺虫剤についてはネオニコチノイドについての言及があるが、
つい最近までは原因として断定できる材料が揃っていなかった。
しかし今年に入ってから徐々に関連性が明らかになりつつあり、
- ネオニコチノイド系農薬の危険性をめぐる議論は次の段階に(Nature ダイジェスト 2015年8月号)
欧米ではネオニコチノイド系の農薬の規制が進んでいる。
でも欧米とは逆行する形で今年5月、日本では規制緩和…。
なぜそんな訳の分からないことが起きているのか???
もしや該当の農薬を日本で販売しているのが住友化学で、
つい最近まで経団連の会長だったからロビー活動の成果か?
同社としての直近の見解はこれだが、
- EUのネオニコチノイド剤規制に対する住友化学の見解(2013年5月)
この先、日本からミツバチが激減することで、
農家が手作業で受粉が必要になった場合の経済的損失は、
住友化学に責任があることが明らかだと思うから…。
とてつもない訴訟リスクを抱えていると考えていいだろう。
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