古今和歌集古今和歌集に詠まれた「桜色」 桜の季節になると和歌とたわむれたくなるもの。今年の東京の桜は満開になった直後から雨が続いている。雨がやみ、お花見日和になる頃には、桜は散り始めだろうか。というわけで、まもなく散ろうとする桜歌を鑑賞する...2023.03.26古今和歌集
古今和歌集古今和歌集に記憶の大切さを学ぶ インターネットとGoogleの検索窓を手に入れたのに、どうして私たちは記憶という面倒事から逃げられないのか?そんな疑問が頭をよぎることもあるが、古今和歌集を読んでいると、記憶の大切さを再認識させられる...2023.01.26古今和歌集
古今和歌集なぜ古今和歌集は四季の歌からはじまるのか? 「古今和歌集」の編集方法には不思議な部分が多々あり、以前、恋歌の巻についてはまとめたことがある。古今和歌集の見事な編集術。その裏にはよみ人しらずの陰謀?(17/02/12)なにより不思議なことといえば...2022.07.04古今和歌集
古今和歌集古今集「誰が袖ふれし宿の梅」とお香の文化 妻がお香をもらって、「たがそで?」「こきんしゅんじょう?」と何やら調べているので、もしや?と思ったら、色よりも 香こそあはれと 思ほゆれ 誰が袖ふれし 宿の梅ぞも古今和歌集・春歌上巻の和歌の話だった。...2021.02.08古今和歌集
古今和歌集「黄」の佐保山と「紅」の竜田川。古今集・紅葉の和歌 「もみじ」に当てられた漢字が「黄葉」から「紅葉」へ変わり、和歌に詠われるイメージも変わることを書いた。もみじが「黄」から「紅」に変わる頃に/百人一首24「紅葉の錦神のまにまに」これを頭に入れた上で、古...2018.11.12古今和歌集
日本の美意識古今和歌集から笈の小文へ受け継がれる美意識 日本の思想・哲学の源流を求めると、紀貫之が書いたとされる「古今和歌集」の仮名序にたどり着く。「やまとうたは、人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける。世の中にある人、ことわざしげきものなれば、心...2018.01.14日本の美意識古今和歌集
古今和歌集古今和歌集の見事な編集術。その裏にはよみ人しらずの陰謀? 未知の情報が世にあふれると、いかにその情報を編集し、知を体系づけたくなるのが、私たち人間の性なのだろうか。ルネサンス期のヨーロッパでは、宗教的な抑圧から解放された知東ローマ帝国滅亡で流入した古代ギリシ...2017.02.12古今和歌集
日本の美意識十六夜の月はためらいながら夜空へ 中秋の名月を前に月の古典をいろいろ調べていたら、満月の翌日の十六夜にまつわる認識がおもしろかった。十六夜は「いざよい」と読む。これにまつわる目に止まった古典を2つ引用すると。まずは源氏物語の夕顔より。...2016.08.24日本の美意識古今和歌集
古今和歌集紀貫之の桜歌/古今和歌集より10首 桜の季節が迫ってくると、西行「山家集」春の章より桜歌10首兼好の桜観/徒然草137、139、161段枕草子に舞う桜/清少納言の桜観といった記事にアクセスが集中する。歌人や作者に絞った桜を眺めるのがやっ...2016.03.08古今和歌集
古今和歌集人生すべて恋のごとし。古今和歌集の編者が込めた想い。 昨年後半、哲学や社会学を探究する中で、古代日本には哲学というものは存在しなかったが、その代わりに、恋を通して世界を読み解こうとしていた。私の中でそんな結論に達している。恋をすると世界が違って見えるわけ...2015.04.22古今和歌集
万葉集万葉集、古今和歌集の星の和歌 そういえば子供の頃「欲しいものは何?」と聞かれると、「星がたくさん見える空!」なんて答えていたっけ。都会っ子ならではの感覚かもね。もしも地球が雲や霧に覆われた惑星だったら?私たち人類は夜空を彩る星々を...2015.02.22万葉集古今和歌集
古今和歌集雪を見立てる古今和歌集、雪の白さを愛でる新古今和歌集。 古今和歌集(905年)と新古今和歌集(1205年)。この300年で大きく変わったのは冬の美の再発見。雪の和歌を比べるとその変化が見てとれる。古今和歌集では紀貫之の雪を花に見立てた歌や雪降れば冬ごもりせ...2014.12.21古今和歌集新古今和歌集
古今和歌集散る紅葉が冬にずれ込む新古今和歌集 秋は紅葉の季節。温暖化で2050年の京都の紅葉の見頃はクリスマス頃?なんて予測もあるそうだが、そのつながりで気になること。平安時代の後期1000~1200年頃の京都は暑く、冬に池にはった氷を採取し、山...2014.10.18古今和歌集新古今和歌集気候変動の日本史
古今和歌集紅葉の和歌といえば/百人一首17「ちはやぶる…」 紅葉の時期が近づいてきた。東京でもほんのり色付きはじめた木も見かける。紅葉の和歌といえば真っ先に思い浮かぶのが、百人一首に収録される在原業平の一首。ちはやぶる神代もきかず竜田川からくれなゐに水くくると...2014.10.05古今和歌集百人一首
古今和歌集日本人だから聞こえる虫の声。欧米人には雑音。 涼しくなるにつれて、虫の声が耳に入ってくる。あれ松虫が鳴いているちんちろちんちろちんちろりんあれ鈴虫も鳴き出したりんりんりんりんりーんりん秋の夜長を鳴きとおすあ~おもしろい虫の声♪虫の声に耳を傾ける習...2014.09.19古今和歌集西行「山家集」
日本の美意識中秋の名月を詠わない古今集。月が不吉な竹取物語。 西行(1118~90年)は詠んだ中秋の名月の和歌。西行、中秋の名月を詠う(山家集)日本ではいつ頃から中秋の名月を愛でていたのか?「古今和歌集」(905年)の秋の巻を開いてみて、あれ?中秋の名月を詠った...2014.09.07日本の美意識古今和歌集
古今和歌集日本独自の思想や哲学の原点にあたる古典は? 読者の方から質問いただきました。「日本独自の思想や哲学の原点にあたる古典は何ですか?」ムム…「独自の」という部分が結構ムズカシイ。海外に目を向けると思想や哲学を書き表した古典は、中国では老子や孔子孔子...2014.09.07古今和歌集
古今和歌集ホトトギス。この世とあの世をつなぐ鳥。 ホトトギスって漢字にするとなんか変だよね。不如帰、杜鵑、時鳥、子規、杜宇、蜀魂などなど。なんでこんなたくさんあるのかな?と少し調べてみた。不如帰、杜宇、蜀魂については中国の伝説に基づくようだ。古蜀の王...2014.08.18古今和歌集
日本の美意識恋をすると世界が違って見えるわけ/ルーマン「情熱としての愛」 日本が哲学に目覚めた時期が遅いのはなんでだろう?西洋では古代ギリシア、中国では戦国春秋時代だけど、日本は空海(774~835)あたりでようやくはじまる感じ。おそらく日本では長らく無文字社会が続いたこと...2014.08.07日本の美意識古今和歌集
日本の美意識古今和歌集・よみ人しらずの恋歌 詩の歴史上、他国にはない日本の和歌の特徴は、時代の権力者やその栄華を讃えた歌がほとんどないわずか31文字に、ありったけの想いを込める恋歌の多さが尋常ではなく、僧侶までが恋を歌うがあげられ、とりわけ3つ...2013.10.31日本の美意識古今和歌集