司馬遼太郎「21世紀に生きる君たちへ」

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2年前にも紹介した本だけど、おや?と思うエピソードと出会ったので追記。

小学校の先生たちの間で、生徒に書かせた「未来の絵」が話題になってるとか。
環境問題を教えてなくても、緑や水、自然豊かな未来を描く子どもが増えたらしい。
昔は未来というとビルの間を車が飛んでいたり、人工物の絵が多かったのに。
もしかすると、子どもたちは自分たちが築くべき未来を感じているのでは?

そんな話を聞いて思い出したのが、この司馬遼太郎さんのコラム。
司馬さんは、21世紀への希望として「自然への素直な態度」って言葉を遺し、
また子どもたちが、そんな素直さを持ち、気運を広めてくれることを期待していた。
本当にそういう時代がやってきた、いや、すでに何年か前からやってきてるみたい。

投資って、自らが描く未来像に想いを託すものでもあるじゃない?
だから「今どきの若いもんは…、」なんてぼやいたり、無視しちゃ絶対ダメ。
自分より下の世代が何を大切にして生きているのか、何に興味を持ってるのか、
真剣に受け止めていかないと、正しい未来像なんて描けっこないから。


1989年以降の小学六年生の国語の教科書に採用された文章。
私は78年生まれだから、これに触れた最初の学年のはずだけど…、覚えてない!
今この題を見せられると、あの偉大な歴史家が、21世紀に何を思い描いたのか?
とっても興味が沸いて、衝動買いしてしまったわけなのだ。

いきなり今、いかに自分が素晴らしい時間を過ごしているのか再認識させられる。
21世紀をたっぷり見ることができるばかりか、その輝かしい担い手でもある。
この文章の結びの言葉も、
君たちの未来が、真夏の太陽のように輝いているように感じた。」だし、
司馬遼太郎は21世紀という未来に、間違いなく希望を見いだしていたんだね。
何冊か出版されてるけど、なぜか日本語・英語併記の本が安い。

対訳 21世紀に生きる君たちへ 対訳 21世紀に生きる君たちへ
司馬 遼太郎
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コメント

  1. baboocon より:

    >環境問題を教えてなくても、緑や水、自然豊かな未来を描く子どもが増えたらしい。
    >昔は未来というと、高層ビルの間を車が飛んでいたり、人工物の絵が多かったのに。
    おお~、そうなんですね。
    子供って感受性が豊かですから、今の自分達の周りの環境がどこか違うって感じていたりするんでしょうか。
    そうだ、4/19のシンポジウム、申込みしました。普通に仕事出ていたらやっぱり間に合わないんで、有給とって(笑)

  2. まろ@管理人 より:

    ゆ、有給?!
    河口さんがおもしろいことは保証しますが(この分野に限ればGoogleを超える検索エンジンを搭載しているので)、他の方は分からないので、いいのかなぁ。。。
    早退ぐらいがいいのでは?(笑)

  3. baboocon より:

    大丈夫ですよ、有給といっても午後からの半日休なので。
    それにこういう機会でもなければとても消化できませんから(笑)

  4. まろ@管理人 より:

    あー、びっくりした。丸1日休むのかと思いましたよ(笑)