徒然草

兼好法師「徒然草」

世間の評価はどうでもいい/徒然草38段

自己評価はむずかしい。だからといって他者との比較や世間からの評価に振り回される人生は愚かだ。兼好法師は「徒然草」のなかで次のように斬り捨てる。 「名利に使はれて、閑かなる暇なく、一生を苦しむるこそ、愚かなれ。財多ければ、身を守るにまど...
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人生を楽しむための徒然草150段の方法論

最近の笑い話の鉄板ネタと言えば、包丁も持ったこともないのに、本格的な和食の料理教室に習いに行ったことで、あっという間に上達し、今ではすっかり料理はお手のもの。 先日、友人に言われて気がついたのだが、大学時代にも似たようなことをしていた。高...
NO IMAGE 古今和歌集

紀貫之の桜歌/古今和歌集より10首

桜の季節が迫ってくると、 西行「山家集」春の章より桜歌10首 兼好の桜観/徒然草137、139、161段 枕草子に舞う桜/清少納言の桜観 といった記事にアクセスが集中する。 歌人や作者に絞った桜を眺めるのがやっぱり面白いね。 今日は紀貫...
NO IMAGE 日本の美意識

秋は夕暮れ。心の情景を和歌に詠む。

春はあけぼの、夏は夜、秋は夕暮れ、冬はつとめて。 言わずと知れた清少納言「枕草子」の季節感。 古今和歌集で特に美しい恋歌(484)、 夕暮れは 雲のはたてに ものぞ思ふ 天つ空なる 人をこふとて 遠い空のように届かないあの人を恋しく思い...
NO IMAGE 世界を読み解く方法

賢者と愚者は紙一重?/ホーフスタッター「アメリカの反知性主義」

1963年に出版された「アメリカの反知性主義」。 この中で歴史学者リチャード・ホーフスタッターはこう語る。 「反知性主義は、思想に対して無条件に敵意を抱く人々によって創作されたものではない。まったく逆である。教育ある者にとって、もっとも有...
NO IMAGE 日本の歴史と文化

キラキラネーム問題はいつの時代も/枕草子、徒然草、玉勝間

読めない名前。 キラキラネームやDQNネームと批判されるけど、 元をたどると日本語の成り立ちに由来したりする。 漢字と出会った日本の選択/グローバル化の日本史 古代日本は固有の文字を持たない無文字社会。 弥生~古墳時代に...
NO IMAGE 世界の名言・名文

風流とは心の揺らぎを楽しむこと

ビジネスの世界では「価値創造」って言葉が多用される。 でもそもそも「価値」とは一体何なのだろう?とふと思う。 「今日、人はあらゆるものの値段を知っているが、いかなるものの価値も知らない。」(オスカー・ワイルド) 本質的な価値な...
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兼好が理想とした金銭感覚/徒然草60段

徒然草217段で禁欲による蓄財に疑問を投げかけた兼好法師。 では彼が理想とした金銭感覚はどのようなものだったのだろう? 徒然草60段に理想の変人、盛親僧都が描かれている。 芋が大好物の高僧で、お金があれば芋に使ってしまう。 彼の貧しい暮ら...
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身の丈に合わない思想をかぶると…/徒然草53段

酔っ払った仁和寺のお坊さんが宴会でウケを狙って、 足鼎(3本脚の鉢)を頭にかぶって踊ってみせた。 一同、大爆笑。でも鼎を抜こうとすると、抜けない…。 鼎を叩き割ることもできず、医者に見せてもどうにもならない。 最後の手段として力いっぱい引っ...
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この世の噂は嘘ばかり/徒然草73段

鬼女の噂(50段)や猫の化け物「猫また」の噂(89段)に 翻弄される人々を横目に兼好法師は、 「世に語り伝ふること、真あいなきにや、多くは皆、空言なり。」 世間の噂の多くはみな嘘だ、と73段で分析をはじめる。 兼好法師によると、嘘や噂の...
NO IMAGE 古典に学ぶ人生論

徒然草より「つれづれ」な和泉式部日記

4番目の勅撰和歌集「後拾遺和歌集」(1087年成立)において、 もっとも多くの和歌が収録された歌人、和泉式部。 このうち百人一首に採られた和歌を目にした人が多いかも。 あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな ...
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兼好法師の名人讃歌/徒然草92、109、110段など

一度きりの人生だから、やりたいことに思いっきり打ち込んで、 名人や達人、師匠などと呼ばれるところまで行きたいもの。 「徒然草」は理想の生き方を追い求めた記録でもあり、 そこには兼好法師が憧れた名人が描かれている。 「初心の人、二つの矢を持...
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まずは環境を整える/徒然草58、85、157段

生きてある日は今日ばかり、との死生観から、 「いつやるか? 今でしょ!」と徒然草で説いた兼好法師。 では私たちは何から手をつければいいのか? 「「道心あらば、住む所にしもよらじ。家にあり、人に交はるとも、後世を願はんに難かるべきかは」と言...
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いつやるか? 今でしょ!/徒然草59、155、188段

人生で大切なことのほとんどは「徒然草」に書いてある。 中身カラッポの自己啓発本ではなく古典を読むべし! 最近はやりの予備校講師のことばが胸を打つ。 「いつやるか? 今でしょ!」 これは兼好法師が「徒然草」でくり返し説いていたことでもある...
日本の美意識

兼好法師の月見/徒然草137段など

便利な時代になった。 徒然草に描かれた兼好法師の「月」観を知りたい!と思えば、 どこの段に書かれているかあっという間に収集できる。 兼好の月への愛は21段の 「よろずの事は、月見るにこそ慰むものなれ。」 世俗に疲れを感じた...
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徒然草の「あらまほし」生き方

徒然草には「あらまほし」がよく出てくる気がしたので編集。 「あらまほし」は今の言葉で「こうありたい」って感じだから、 集めてみれば兼好法師の人生観が見えてきそうじゃない。 やっぱり目につくのは隠遁生活への賞賛で、 ひたふるの世捨て人は、な...
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数寄者は名利を求めるべからず

自分が好きで続けていることに理解者など必要ない! 「好き」と同じ読みのことばに「数寄」と書くことばがある。 「数寄というは、人の交はりを好まず、身のしづめるをも愁へず、花の咲き散るをあはれみ、月の出入りを思ふにつけて、常に心を澄ま...
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真の専門家とは?/徒然草167、168段

専門的な知識・経験を得ることで、失われる無知の知。 自説を否定されるような真実から目を背けがちになる専門家。 → 専門的な知識・経験と無知の知(12/10/27) そういえば真の専門家のありかたが「徒然草」にも描かれていた。 まずは...
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無縁は中世の理想郷/徒然草211段

無縁。 今では社会問題を表す言葉になっているけど、 鎌倉時代には「遁世」や「隠遁」は知識人の憧れだった。 徒然草211段にもそれがよく現れている。 万の事は頼むべからず。 愚かなる人は、深く物を頼む故に、恨み、怒る事あり。 この世に頼...
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億万長者になるための5ヶ条/徒然草217段

今日は兼好法師が大富豪に聞いた億万長者になる方法を紹介したい。 平清盛が日宋貿易に力を入れた頃から、貨幣(銅銭)が日本に流入。 兼好の生きた14世紀前半は、貨幣経済が本格的にはじまった頃なんだよ。 では徒然草の217段を読んでみよう。...