身の丈に合わない思想をかぶると…/徒然草53段

この記事は約1分で読めます。

酔っ払った仁和寺のお坊さんが宴会でウケを狙って、
足鼎(3本脚の鉢)を頭にかぶって踊ってみせた。
一同、大爆笑。でも鼎を抜こうとすると、抜けない…。
鼎を叩き割ることもできず、医者に見せてもどうにもならない。
最後の手段として力いっぱい引っこ抜いたところ、
鼻と耳がもげる大怪我を負いながらも一命を取り留めた。

割と有名な徒然草53段の話。

今までは「変なの~」と笑って通り過ぎていたけど。。。

この足鼎は身の丈に合わない思想のことなんだと気がついた。

カッコ良く聞こえるカタカナ用語を振りかざせば、
ほんの一瞬、周囲の注意を引き付けることができる。
でも中身が空っぽだから、後でイタイ目にあうのは必至。
現代風に読み替えると、こんなところかもしれない。

経営の分野でそんな人によく出会うような気がする。

手っ取り早く手にしたものは、すぐに手からこぼれ落ちてしまう。
人生ってそんなものだからご用心。

コメント