兼好法師「徒然草」

兼好法師「徒然草」

投資家へ贈る徒然草110段

最近ずいぶんと好調な日本株について今後の見通し等を尋ねられた。 残念ながら私には未来予測の能力は搭載されていない。 ただ今のような環境下での心構えであれば、古典にいくらでも書いてある。 ここでは「徒然草」から双六名人の勝負の秘訣を紹介...
兼好法師「徒然草」

世間の評価はどうでもいい/徒然草38段

自己評価はむずかしい。だからといって他者との比較や世間からの評価に振り回される人生は愚かだ。兼好法師は「徒然草」のなかで次のように斬り捨てる。 「名利に使はれて、閑かなる暇なく、一生を苦しむるこそ、愚かなれ。財多ければ、身を守るにまど...
兼好法師「徒然草」

人生を楽しむための徒然草150段の方法論

最近の笑い話の鉄板ネタと言えば、包丁も持ったこともないのに、本格的な和食の料理教室に習いに行ったことで、あっという間に上達し、今ではすっかり料理はお手のもの。 先日、友人に言われて気がついたのだが、大学時代にも似たようなことをしていた。高...
兼好法師「徒然草」

兼好が理想とした金銭感覚/徒然草60段

徒然草217段で禁欲による蓄財に疑問を投げかけた兼好法師。 では彼が理想とした金銭感覚はどのようなものだったのだろう? 徒然草60段に理想の変人、盛親僧都が描かれている。 芋が大好物の高僧で、お金があれば芋に使ってしまう。 彼の貧しい暮ら...
兼好法師「徒然草」

身の丈に合わない思想をかぶると…/徒然草53段

酔っ払った仁和寺のお坊さんが宴会でウケを狙って、 足鼎(3本脚の鉢)を頭にかぶって踊ってみせた。 一同、大爆笑。でも鼎を抜こうとすると、抜けない…。 鼎を叩き割ることもできず、医者に見せてもどうにもならない。 最後の手段として力いっぱい引っ...
兼好法師「徒然草」

この世の噂は嘘ばかり/徒然草73段

鬼女の噂(50段)や猫の化け物「猫また」の噂(89段)に 翻弄される人々を横目に兼好法師は、 「世に語り伝ふること、真あいなきにや、多くは皆、空言なり。」 世間の噂の多くはみな嘘だ、と73段で分析をはじめる。 兼好法師によると、嘘や噂の...
兼好法師「徒然草」

兼好法師の名人讃歌/徒然草92、109、110段など

一度きりの人生だから、やりたいことに思いっきり打ち込んで、 名人や達人、師匠などと呼ばれるところまで行きたいもの。 「徒然草」は理想の生き方を追い求めた記録でもあり、 そこには兼好法師が憧れた名人が描かれている。 「初心の人、二つの矢を持...
兼好法師「徒然草」

まずは環境を整える/徒然草58、85、157段

生きてある日は今日ばかり、との死生観から、 「いつやるか? 今でしょ!」と徒然草で説いた兼好法師。 では私たちは何から手をつければいいのか? 「「道心あらば、住む所にしもよらじ。家にあり、人に交はるとも、後世を願はんに難かるべきかは」と言...
兼好法師「徒然草」

いつやるか? 今でしょ!/徒然草59、155、188段

人生で大切なことのほとんどは「徒然草」に書いてある。 中身カラッポの自己啓発本ではなく古典を読むべし! 最近はやりの予備校講師のことばが胸を打つ。 「いつやるか? 今でしょ!」 これは兼好法師が「徒然草」でくり返し説いていたことでもある...
日本の美意識

兼好法師の月見/徒然草137段など

便利な時代になった。 徒然草に描かれた兼好法師の「月」観を知りたい!と思えば、 どこの段に書かれているかあっという間に収集できる。 兼好の月への愛は21段の 「よろずの事は、月見るにこそ慰むものなれ。」 世俗に疲れを感じた...
兼好法師「徒然草」

徒然草の「あらまほし」生き方

徒然草には「あらまほし」がよく出てくる気がしたので編集。 「あらまほし」は今の言葉で「こうありたい」って感じだから、 集めてみれば兼好法師の人生観が見えてきそうじゃない。 やっぱり目につくのは隠遁生活への賞賛で、 ひたふるの世捨て人は、な...
兼好法師「徒然草」

真の専門家とは?/徒然草167、168段

専門的な知識・経験を得ることで、失われる無知の知。 自説を否定されるような真実から目を背けがちになる専門家。 → 専門的な知識・経験と無知の知(12/10/27) そういえば真の専門家のありかたが「徒然草」にも描かれていた。 まずは...
兼好法師「徒然草」

無縁は中世の理想郷/徒然草211段

無縁。 今では社会問題を表す言葉になっているけど、 鎌倉時代には「遁世」や「隠遁」は知識人の憧れだった。 徒然草211段にもそれがよく現れている。 万の事は頼むべからず。 愚かなる人は、深く物を頼む故に、恨み、怒る事あり。 この世に頼...
兼好法師「徒然草」

億万長者になるための5ヶ条/徒然草217段

今日は兼好法師が大富豪に聞いた億万長者になる方法を紹介したい。 平清盛が日宋貿易に力を入れた頃から、貨幣(銅銭)が日本に流入。 兼好の生きた14世紀前半は、貨幣経済が本格的にはじまった頃なんだよ。 では徒然草の217段を読んでみよう。...
兼好法師「徒然草」

価値観の変化?-Facebookの流行と徒然草56段

最近「Facebookやってないの?」と知人に聞かれることが増え、 「とっくの昔にやめた」と答えると、「やっぱ変わってるよね」と言われる。 周囲が騒ぎはじめると立ち去る、投資家の変な習性だろうか…。 いや単に私が時代に取り残されているだけな...
日本の美意識

兼好の桜観/徒然草137、139、161段

「徒然草」の桜と言えば、真っ先に思い当たるのはこれだろう。 「花は盛りに、月は隈なきをのみ、見るものかは。・・・咲きぬべきほどの梢、散りしをれたる庭などこそ見どころ多けれ。・・・すべて月・花をば、さのみ目にて見るものかは。」(137段) ...
兼好法師「徒然草」

叶わぬ恋ゆえの無常/徒然草に秘められた想い

徒然草の主題は「無常」だけど、その心は宗教的なものではなく、 今この時を生きる大切さを説いたもの。→前回紹介した記事へ では、兼好の無常観はどこから生まれたのか? あまり語られることのない、徒然草の悲しい恋の物語を編集してみよう。 心静か...
兼好法師「徒然草」

生きてある日は今日ばかり/徒然草の死生観

今月のNHK「100分 de 名著」が、なんと我が愛読書「徒然草」。 これは私もテレビ番組に負けじと語らずにはいられない! この作品の根底を貫く主題は「無常観」。 兼好「法師」とは呼ばれるが、彼の無常観は宗教的なものではない。 鎌倉末期から...
兼好法師「徒然草」

孤独と向き合う/徒然草12、13、75、134段

人は本来孤独なもの。 そんな事実に目をそらすには好都合なものが今の時代にはたくさんある。 たとえばSNSような、夢幻か現実か分からない人とのつながり。。。 昨年の漢字に「絆」が選ばれたり、経済で言うところのバブル状態なので、 真逆の「孤独と...
兼好法師「徒然草」

つれづれ(徒然)に込められた人生観/徒然草75段

「つれづれなるままに、日暮らし、硯に向かひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。」 言わずと知れた、吉田兼好「徒然草」の序段。 「つれづれ」は「することがなく寂しい・退屈」と解釈されるこ...