枯山水に関する本を集める中で見つけた、庭園鑑賞の入門書。
私の大好きなテレビ番組ひとつ「美の壺」の放送内容と連動した本。
このところ枯山水について、いろいろ書いてるけど、
- 枯山水の創始者の思想…夢窓国師の山水思想(11/08/27)
- 枯山水の引き算の美学…負が介在する山水の系譜(11/08/28)
とても基本的なことが、頭から抜けていることに気がついた。
「一説に、室町時代、とくに応仁の乱後の京都で枯山水が流行したのは、狭小な敷地の邸宅や寺院の塔頭が多く建てられ、水源が確保できなかったからだという。」
なるほど。そういえば水がない方が掃除も楽だしね。
夢がない、って怒らないでよ(笑)
枯山水の鑑賞のツボについても、3つのポイントを上げて解説してるから。
- 水無くして水を感じよ
- 立つ石に大地の力を感じよ
- 額縁の向こうに小宇宙あり
巻末の重森千青氏のコラム「枯山水の美の在り処」も分かりやすくていい。
カラーの写真付きだから「枯山水って何?」って方は、この本からどーぞ。
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