名著「ビジョナリー・カンパニー」の熟読シリーズ第2回。
第2章を読んでのメモ。
ビジョナリー・カンパニー(※詳しくはその1)を築くには、
すばらしいアイデアやカリスマ経営者はまったく必要なく、
逆に会社が発展できない原因にもなりかねないとの研究結果。
ソニーは、井深大が1945年に会社を設立したときは、製品のアイデアはなく、
会社がはじまった後で、どんな製品をつくるか、意見を出し合ったとのこと。
調査対象となったビジョナリー・カンパニーのうち、
すばらしいアイデアや卓越した製品を
出発点とする企業はほとんどなく、逆にこれらを持って設立された会社は、
早期に成功し、その後繁栄した企業はほとんどなかったとのこと。
究極の作品は会社そのものであり、ひとつのアイデアにこだわることなく、
長く続く素晴らしい企業文化をつくりあげることがポイント。
ビジョナリー・カンパニーが、
すばらしい製品やサービスを生み出すことができるのは、
会社が組織として卓越しているからにほかならない。
経営者にしてもしかり。
カリスマ経営者が脚光を浴びることが多いが、優れた製品の場合と同様に、
ビジョナリー・カンパニーで優秀な経営者が輩出され、
継続性が保たれているのは、企業が卓越した組織であるからであって、
代々の経営者が優秀だから、卓越した企業になったのではない。
これらのポイントをまとめて、この章の表題は、
「時を告げるのではなく、時計をつくる」となっている。
またこの時計とは、人間の理想と価値観に基づいた時計であり、
また人間の願いと大志で作られた心を持った時計であるとも言っている。
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