行動ファイナンスの本はたくさん読んだけど、普通の心理学の本は…
もしかすると大学の一般教養科目が最後かも? あれは10年以上前。。。
と気がついたとき、たまたま本屋で出会った本。
先週の「アイデアの作り方は心理学でも正しい」でも書いたけど、
あー、この話って心理学からも検証されてたりするんだ、
と頭の中で、いろんな分野を横断できて、とっても楽しかった。
これから心理学、脳科学、生物学あたりをちょっとずつ学んでいこうかな。
へえー、と思ったのは恋愛の話。(P144~147)
近年の若者は、自分探しのために恋人の称賛や評価を求める傾向。
相手に愛情を注ぐ他者愛よりも、自分を認めて欲しい自己愛が上回る、
「アイデンティティのための恋愛」になってしまい、うまくいかないらしい。
そういえば就職活動の学生は、自己PRだ、キャリアだ、と追い詰められてる。
働いたことない若者に、あんなこと考えさせるのは、ちょっと残酷。
こうした社会からの圧力が、もしかしたら恋愛にまで影響してるのかな?
青年心理を研究している大野久氏が示した、自分本位の恋愛から抜け出し、
本当の恋愛をするために必要な6つの重要事項、というのがあるんだって。
- 無条件性: 相手に条件を求めず、ありのままの相手を好きになろうとする。
- 相互性: 自分のことだけを考えるのではなく、相手のこと、2人のことを考えるようにする。相手の喜びを自分の喜びと感じる。
- 防衛の消失: ありのままの自分を、相手に出すようにする。
- 人生のパートナーシップ: 精神的に支えあう存在になるように意識する。
- 時間的展望: 今だけでなく、将来の2人のことに思いをはせるようにする。
- 身体症状の消失: 「ドキドキするから好き、緊張感が好き」という時期を越えて、「安心感や信頼感をもてるから好き」へ移行することを喜ぶ。
ごもっともな6項目。とくに「精神的に支えあう」って大事だよね。
日本は外面的には平和だけど、自殺者が多くて精神世界は戦場だから。
※国の自殺順リスト(Wikipedia): 人口10万人あたりの自殺者数で日本は世界5位
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