「好奇心はどのように生まれるのか?」
最近ちょこちょこ書き留めている気になるテーマのひとつ。
- 好奇心はどのように生まれるのか?(22/12/13)
- 好奇心を持ち続ける(23/01/01)
- 好奇心の源は「問い」(23/09/15)
九鬼周造の論考「驚きの情と偶然性」を読み返していて、
何気ない日常に驚き、関心を持つことができれば、
どこにでも好奇心の源があることを再認識させられた。
九鬼の言葉をざっとまとめると、
- 偶然性とは、必然性の否定である。偶然とは必然でないもの。
- 必然性とは、ものの性質上の規定であるところの同一性を、その存在する仕方としての様相の検知から言い表したもの。
- 驚きは偶然性に対して起こる知的情緒。人は同一性の圏内にあるものには驚かない。
- 世界の存在は偶然だ。この現実世界は他の多くの可能性の中から選ばれた一つにすぎない。
簡単にすると、偶然と必然はたしかに分けることができるが、
この世界を他にもあり得た無数の世界のひとつと捉えると、
すべて必然なものなどなく、この世界は偶然と驚きに満ちている。
好奇心の源は常に目の前に転がっていて、それに気づくかどうかだ。
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