今日は七夕。
例年通り、天気悪そうだね。
今年は月齢が新月に近いから、天の川が見えやすい日らしいけど。
まぁ、東京にいたら、どーせ見えないんだけどね。
七夕の歌というと、「笹の葉さらさら~♪」って子供のお遊戯がメインだけど、
昔はどんな歌があったのかな?と、たまたま古今和歌集を開いてみると。。。
- 173~183番に七夕の和歌が11首もある
- すでに平安時代には、織姫・彦星の話って決まってた
- 旧暦の7月7日は秋だから、和歌では七夕は秋の季語。
まずは今と違う秋の歌だとよく分かる一首。
秋風の 吹きにし日より ひさかたの
天の河原に 立たぬ日はなし
11首のうち、一番きれいだなーって感じた歌は、詠み人知らずの
恋ひ恋ひて あふ夜はこよひ 天の川
霧立ちわたり 明けずもあらなむ
ひたすら恋いこがれて、今宵やっとあの人に会うことができる。
天の川に霧が立ちこめて、夜が明けないでほしい。と想いを込めた歌。
また古今集の歌の並べ方も粋で七夕シリーズの最終歌は、
けふよりは 今来む年の きのふをぞ
いつしかとのみ 待ちわたるべき
壬生忠岑が七夕の翌日に詠んだ和歌で、
今日からは、またやってくる年の昨日という日を、
早く来ないかと待ち続ける日々が始まるのだ。と嘆いた歌。
七夕の物語は悲しいものに捉えがちだけど、みんなはどう思う?
その答えも和歌でつむいでみよう。→紀貫之の和歌で詠む七夕の心
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