お薦めの本 ナンシー・エトコフ「なぜ美人ばかりが得をするのか」 邦題の安っぽさがもったいない。 原題は"Survival of tha Prettiest ― The Science of Beauty" 本書は副題の示すとおり「美の科学」がテーマ。 結論はごく単... 2012.05.09 お薦めの本生物と生命の不思議
しあわせのかたち 涼やかにあきらめる人生へ 「あきらめる」とは「明らかに、見極めること」。 身の丈に合わない幸せを望んで思い悩んだ時期もあったけど、 文字通り「あきらめ」がついて、穏やかな日々が続いている。 過去でも未来でもなく、今この時に幸せ... 2012.05.06 しあわせのかたち
古典に学ぶ人生論 福を求める欲を捨てよ/夢窓国師の幸福論 仏教を学んだ足利直義(尊氏の弟)が「真の幸福とは何か?」と 禅僧・夢窓国師に教えを求めた問答を「夢中問答集」から編集。 仏の教えはなぜ幸福を求めることを抑えるのか?という直義の問いに、 「福を求むる欲... 2012.05.03 古典に学ぶ人生論しあわせのかたち
古典に学ぶ人生論 白楽天「中隠」/官と隠のはざまを生きる 隠居するにはまだ若く、未だ出家するほどの決心も着かない。 富や名声への関心は極めて薄いが、食欲だけは捨てられない。 万人にいい顔はせず、頼りにしてくれる人だけに誠意を尽くす。 暇すぎるのは苦痛ゆえ、依... 2012.04.29 古典に学ぶ人生論しあわせのかたち中国古典
世界を読み解く方法 人の弱さに寄り添い、壊れ始めたGoogle Amazonに搭載されているおすすめ商品の表示機能。 投資を学び始め、一心不乱に集中していた頃は便利だった。 でも多分野を渡り歩く今の私には無意味な機能となった。 人の関心はうつろいゆくもの。システム... 2012.04.26 世界を読み解く方法
お薦めの本 ヘタなビジネス書より井原西鶴 ビジネス書と呼ばれる本は基本的にくだらない。読むだけ時間のムダ。 もし読むのなら、新刊ではなく、時の風化に耐えた本がいいだろう。 というわけで、江戸時代の井原西鶴「日本永代蔵」なんてどうかな。 仕事と... 2012.04.24 お薦めの本古典に学ぶ人生論
お薦めの本 古代ローマの無常観/セネカ「生の短さについて」 「無常観は日本特有のものですか?」とお便りいただいたので。 日本特有のものではなく、むしろ日本は世界に遅れてたと言えるかも。 たとえば「徒然草」(14世紀)に似た書物が古代ローマ(1世紀)にある。 皇... 2012.04.21 お薦めの本古典に学ぶ人生論
兼好法師「徒然草」 億万長者になるための5ヶ条/徒然草217段 今日は兼好法師が大富豪に聞いた億万長者になる方法を紹介したい。 平清盛が日宋貿易に力を入れた頃から、貨幣(銅銭)が日本に流入。 兼好の生きた14世紀前半は、貨幣経済が本格的にはじまった頃なんだよ。 で... 2012.04.17 兼好法師「徒然草」古典に学ぶ人生論文化で読む日本経済
古典に学ぶ人生論 守破離の来歴と礼讃 文化・芸能以外の分野で「守破離」を目にすることが増えたような。 既存の型を守り、型を破って外に出て、型を離れて新たな型を生む。 そんな「守破離」はどこからやってきたのか? 世阿弥の「風姿花伝」の一節が... 2012.04.14 古典に学ぶ人生論
古典に学ぶ人生論 夢窓国師の見た夢/夢中問答集64話 夢中問答集は禅僧・夢窓国師と足利直義(尊氏の弟)の問答集。 京都・天龍寺で繰り返されたという両者の問答の内容はもちろん、 記録・編集・印刷といった裏方の腕の良さも組み合わさり、 日本における出版の歴史... 2012.04.14 古典に学ぶ人生論
しあわせのかたち LOVEとLIKEはどう違うのか? 朝日新聞のCMが気になり調べてみたらサイトがあった。 「"LOVE"と"LIKE"はどう違うのか。何で読んだか思い出せないのだが、ある説明に感心して書き留めたことがある。LOVEは異質なものを求め、L... 2012.04.09 しあわせのかたち
世界を読み解く方法 まぐれと実力の取り違え 前回の「意味の渇望」に引き続き、周囲と話がかみ合わないこと。 それは「まぐれと実力の取り違え」。これがどうにもならない。 しかし正直に言うと、これには私自身もとらわれていた過去がある。 20代後半の幸... 2012.04.07 世界を読み解く方法偶然とリスクの諸相
古典に学ぶ人生論 意味に餓える社会。その意味ってお金なの? 「それって何の意味があるの? 将来何の役に立つの?」 みたいに問いかけられてばかりの気がする。(15歳の頃にはすでに…) 「意味? そんなの考えたことないけど…」とモヤっとしてたけど、 最近になってか... 2012.04.05 古典に学ぶ人生論
古典に学ぶ人生論 数寄者とは?/出家と遁世の鎌倉時代 「数寄」が気になり、茶人の言葉を探ったことがあった。→該当記事 その後も調べていると、鎌倉時代の古典で「数寄」に出会うことが多い。 東日本大震災後、「方丈記」が災害記録として注目された鴨長明。 そうい... 2012.03.09 古典に学ぶ人生論
しあわせのかたち 叶わぬ願いに心を託す 願いごとって、叶わないままの方が幸せなのかな。 あれほど望んでいたものも、手にしてしばらく経つと慣れてしまう。 しだいに喜びは色あせ、悲しみや苦しみに変わることさえある。 もはや失わないかぎり、かつて... 2012.03.02 しあわせのかたち
道元「正法眼蔵」 道元の時間論/正法眼蔵・現成公案 投資を通じて一番ひっかかったのは、現在・過去・未来の捉え方。 投資理論で主流の数学的な切り口では、満足できる答えは得られず、 今は「時」「偶然」「運命」といった哲学の分野に答えを求めて旅してる。 おそ... 2012.02.26 道元「正法眼蔵」投資で創った人生哲学「時」を読み解く
兼好法師「徒然草」 価値観の変化?-Facebookの流行と徒然草56段 最近「Facebookやってないの?」と知人に聞かれることが増え、 「とっくの昔にやめた」と答えると、「やっぱ変わってるよね」と言われる。 周囲が騒ぎはじめると立ち去る、投資家の変な習性だろうか…。 ... 2012.02.22 兼好法師「徒然草」日記と雑談
しあわせのかたち ちひさきものに幸せを見つける/清少納言の幸福論 春は曙、夏は夜、秋は夕暮れ、冬は早朝。。。 清少納言の「枕草子」はこんな調子で「好み」の紹介が多い。 自らお題を出して、鋭い観察眼でそれに応える軽妙な筆運び。 他の日本の三大随筆「徒然草」「方丈記」と... 2012.02.19 しあわせのかたち
日本の美意識 兼好の桜観/徒然草137、139、161段 「徒然草」の桜と言えば、真っ先に思い当たるのはこれだろう。 「花は盛りに、月は隈なきをのみ、見るものかは。・・・咲きぬべきほどの梢、散りしをれたる庭などこそ見どころ多けれ。・・・すべて月・花をば、さの... 2012.02.18 日本の美意識兼好法師「徒然草」
古典に学ぶ人生論 行方も知らぬわが思ひかな-西行、最期の旅 東日本大震災の直後、こんなニュースが目を引いた。 奈良・東大寺が銀行から1億円を借り入れて寄付。 大仏建立時や鎌倉期の復興の際、東北にお世話になったからと…。 平安時代の末期、平清盛により焼き討ちにあ... 2012.02.18 古典に学ぶ人生論西行「山家集」