人生の哲学と科学

お薦めの本

性善説が科学的に証明された?/池谷裕二「脳はなにげに不公平」

池谷裕二「脳はなにげに不公平」。脳科学者が最新の論文を紹介しながら書いたエッセイ集。かなり面白かったのでいくつか紹介していこうと思うけど、まずは古代より続く「性善説vs性悪説」が科学的に決着?という話...
お薦めの本

老化の黒と若返りのピンク/野村順一「色の秘密」

白・黒・紺の服装がメインだった妻に「葬式みたいでヤダ」とねだったら、この春からピンク色や水色の服も着てくれるようになった。最近ふと、、、キレイに見えるんじゃなくて、実際キレイになってないか?と目の錯覚...
世界を読み解く方法

ネットの評判がリアルを支配する「勝手に選別される世界」

IT革命の恩恵で簡単に多様な情報や価値観に触れられるようになった。私たちの情報収集が受動的ではなく、能動的に変わり、当初の悩みといえばあらゆる分野で「学習の高速道路」が整備され、高速道路を駆け抜けた先...
宮本武蔵「五輪書」

宮本武蔵「五輪書」の奥義を要約・編集

今月のNHK「100分 de 名著」は宮本武蔵の「五輪書」か。中国古典の諸子百家(論語や老子など)のように、読み手の立場や心境によって形を変える魅力を持つ、日本の古典の中では希有な一冊といえる。「渡を...
お薦めの本

植物は<知性>をもっている

植物に知性はあるのか?そう問われてふと思い出すのは「CSR三角形仮説」。CSRといっても"Corporate Social Responsibility"ではなく、植物の生存戦略を3つに分け、その頭文...
世界を読み解く方法

未来のことは分からない。その善悪であればなおさらだ。

明らかに人選ミスと思われる有識者ヒアリングを受けた。2050年のあるべき社会・経済の姿を語って欲しいと…。ブログの過去記事を追ってもらえれば分かるとおり、金融危機や3.11を経験したことで、未来が現在...
世界を読み解く方法

弱さは強さの欠如ではない/松岡正剛「フラジャイル」

経済的な合理性・効率性の追求をよしとする社会では、日本人の感覚が滑稽なものに見えるというのが前回の話。弱みを克服しなければ!という思考に陥りがちだけど、そうした物の見方では世界を正しく読み解けないので...
世界を読み解く方法

プラトンの神遊び/ホイジンガ「ホモ・ルーデンス」

ホイジンガ「ホモ・ルーデンス」に触れた記事が最近人気。遊びこそ文化の起源/ホイジンガ「ホモ・ルーデンス」 遊び上手だった日本人/ホイジンガ「ホモ・ルーデンス」 ウェブ上にこの本について言及したページが...
名言・名文

小魚を煮るように国を治めよ/老子「治大国若烹小鮮」

老子の第60章にこんな一節がある。治大国若烹小鮮大国を治むるは、小鮮を烹るがごとし。小魚を煮るときは型崩れしないように弱火でじっくりと。大国の統治も料理と同じだと老子は説いた。「私は収穫の時には立ち会...
投資で創った人生哲学

投資で学んだ論理より直感の生き方

世間的には私の結婚の決断は異常な速さだったらしい。ふりかえればちょうど1年前の今日、交際前の妻に「この先私が結婚することがあるなら○○さんしかいない!」と思ったことをそのまま口にしたのが事の始まり。そ...
お薦めの本

曲解された進化論/長谷川眞理子「進化とはなんだろうか」

著者はNHK「100分de名著」のダーウィン「種の起源」の講師。岩波ジュニア新書だから読みやすいかな?と手にとった。進化論に対して世間が大きく誤解している点が2つあるという。 自然淘汰が適応を生み出す...
世界を読み解く方法

私たちは「数」で「質」を評価する方法しか持たない

今年注目のイベントといえば、やはりアメリカ大統領選挙。共和党の候補はドナルド・トランプ氏になってしまうのか?正気なのか、はたまた「大衆」に媚を売っているだけなのか…。「大衆とは良い意味でも悪い意味でも...
私の人生観

早期リタイアよりも幸福な白楽天流「中隠」生活

かねてより35歳での隠居を明言し、遂にその時がやってきた2013年。完全な隠居はあきらめて、別の生き方を探しはじめた。 世を捨てても世に捨てられずに生きる(13/05/07)思わぬ幸運のめぐりあわせで...
古典に学ぶ人生論

澄んだ水に月が宿るように…/一休宗純の名言

アニメの一休さんは架空の存在。禅僧・一休宗純は型破りな人物で自ら「狂」を名乗った。「悪」と称された歴史上の人物に近いかもしれない。そんな一休の遺した名言をいくつか。「今日ほめて明日わるく言う人の口。泣...
お薦めの本

阿部豊「生命の星の条件を探る」

スティーブン・ホーキング博士と同様の難病、全身の筋肉が次第に衰えるALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し、自分の研究内容を次世代に受け継ごうと3年書けて書いた一冊。NHKニュースの特集がきっかけで読みた...
世界を読み解く方法

セレンディピティを呼び込むアブダクション

野家啓一「科学哲学への招待」を読んでいて、ふと目に止まった一節。「アブダクションの方法は「発見の論理」という観点から注目を集めており、また現代では「セレンディピティ(serendipity)」と結びつ...
世界を読み解く方法

「強さ」よりも「弱さ」で世界を読み解きたい

世間が個人や組織に期待する「強さ」とは、「能力や経験に基づいた将来の成長可能性」なのだろうと思う。そしてそれらを結集し、特に技術や経済を軸に、目に見えないものやあいまいなものを排除しながら、この世界を...
世界を読み解く方法

アイデアは模倣と編集によって生まれる

どうすればアイデアを手にすることができるのか?そんな疑問が生じたとき、誰もが手にすることになる本が、不朽の名著、ジェームス・W・ヤング「アイデアのつくり方」。著者がアイデア作成の基礎となる一般原理。(...
古典に学ぶ人生論

白楽天は晩年の詩がいい!

中国唐代の詩人、白楽天の「中隠」が大好き。玄宗と楊貴妃を詠った「長恨歌」が有名だけど、50代後半以降に詠んだ漢詩の方が味わい深い。今日は目にとまったものを3つほど。五十年来思慮熟  五十年来の思慮熟す...
日本の神様と昔話

現世と異界の時間の進み方。浦島太郎と竹取物語より。

死後の世界が人々の心の中に実在した時代。現世と異界の間には、はっきりとした境界線があり、たとえば黄泉比良坂の向こう側が死者の世界だった。そして現世と異界では流れる時間が違う。昔話では一定の法則を持って...