明治維新以降、戦争と経済、2つの手法で大きな物語を追いかけた。
私が中学に入学した頃から、「失われた~年」がはじまって、
いい時代は知らないから、なんか拡大志向が日本にあわない気がする。
今の私たちとは、まったく立ち位置が違うけど、
1900年前後の文芸の中に、何かヒントが残されているのでは?
日清戦争(1894年)、日露戦争(1904年)と日本が帝国主義に走る中、
- 内村鑑三「代表的日本人」(1894年)
- 新渡戸稲造「武士道」(1900年)
- 岡倉天心「茶の本」(1906年)
が英語で発信され、今なお世界で読まれ続ける名作となっている。
私はとくに「茶の本」が好きで、くり返しくり返し読んでいるけど、
もしかすると、拡大志向の当時の日本を憂い、「本当の日本は違う!」
と世界に訴えかけるために、英語で日本の伝統を紹介したのでは?
こんなことを頭に入れて、この3冊を読み直すと、違うものが見えそう。
まだ分からないけど、これからの日本を考える上できっと必要。
「読んでおくべき日本の名作は?」って話題で、こう語ってきたよ。
英文収録 茶の本 (1994/08/10) 岡倉天心 商品詳細を見る |
コメント
まろさん、こんにちは。
すっかりその気になりました。
「茶の本」読んでみます。
さらにその気になって、ぜひ3冊とも読んでくださいね。